UGCマーケティングとは?成功事例・やり方・広告活用を解説

「UGCマーケティングとは何?UGCの読み方や代表例、インフルエンサーとの違いを知りたい」

「UGCマーケティングの成功事例や具体的な事例を参考に、自社でも取り入れたい」

「UGCマーケティングのやり方や広告への活用方法、違法にならないための注意点を知りたい」

UGCとは、一般の利用者がSNSなどに投稿した写真や動画、口コミといったコンテンツのことで、「ユージーシー」と読みます。

実際に商品を使った人の感想を活かせるため、企業の広告とは異なる視点で商品の魅力を伝えられることが特徴です。

しかし、UGC広告と通常のSNS広告の違いや、投稿を増やす方法、利用許諾など、初めて取り組む場合はわかりにくい部分もあります。

また、UGCそのものが違法なわけではありませんが、投稿の無断利用やステルスマーケティングには注意が必要です。

そこでこの記事では、UGCマーケティングの意味や成功事例、具体的なやり方から、UGCコンテンツの広告活用、インフルエンサーとの違い、法律上の注意点までわかりやすく解説します。

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目次

UGCマーケティングとは?意味・特徴と注目される理由

・この章の要点まとめ

  • UGCとは「ユーザー生成コンテンツ」のことで、読み方は「ユージーシー」。SNSの投稿や口コミ、レビューなどが代表例
  • UGCマーケティングとは、利用者の投稿や口コミを活用し、商品やサービスの認知度向上・集客・購入につなげる方法
  • 企業発信との違いは、企業が商品の特徴を伝えるのに対し、UGCは実際に利用した人の体験や感想が中心となること
  • インフルエンサーマーケティングとの違いは、利用者の投稿内容を活かすか、影響力のある発信者を通じて商品を広めるかという点
  • UGCがSNS集客で注目される理由は、利用者の実体験が信頼や購入判断につながり、商品を知らない人にも情報を届けられるため

「UGCマーケティングとは何か」「普通のSNS投稿や企業の広告と何が違うのか」と気になりますよね。

UGCという言葉の意味や読み方だけでなく、インフルエンサーマーケティングとの違いや、SNS集客で注目される理由もわかりにくいものです。

そこでこの章では、UGCの基本的な意味と代表例を紹介しながら、企業発信との違いやマーケティングの仕組み、SNS集客に役立つ理由をわかりやすく解説します。

・この章を読んでわかること

UGCとは?意味・読み方・代表例を解説

<UGCの意味と代表例>

  • UGCは「ユーザー生成コンテンツ」を意味するマーケティング用語
  • 読み方は「ユージーシー」
  • SNSの写真や動画、商品の口コミ、レビューなどが代表例
  • 一般の利用者が作成・発信した内容であることが特徴

UGCとは、一般の利用者が自分で作成し、SNSや口コミサイトなどに投稿した写真・動画・文章などのコンテンツのことです。

正式名称は英語の「User Generated Content」で、日本語では「ユーザー生成コンテンツ」と呼ばれます。

読み方は「ユージーシー」で、SNSマーケティングでもよく使われる用語です。

たとえば、購入した化粧品の感想をInstagramに投稿したり、飲食店で食べた料理の写真を紹介したりする行動がUGCに当たります。

商品を使って感じたことや、お店を訪れたときの体験を、利用者自身の言葉で発信しているのが特徴です。

UGCコンテンツの代表例を整理すると、次のようになります。

UGCの種類具体例
SNSの写真投稿Instagramに投稿された商品写真や飲食店の写真
SNSの動画投稿TikTokやYouTubeに投稿された商品紹介や使用動画
口コミ・レビュー通販サイトの商品評価やGoogleマップの店舗口コミ
文章による体験談ブログやSNSに掲載された購入後の感想
ハッシュタグ付き投稿商品名やブランド名のハッシュタグを付けた利用者の投稿

このように、UGCは特定のSNSだけで使われる言葉ではありません。

写真や動画だけでなく、短い口コミや長文の体験談も含まれます。

また、UGCという言葉は、必ずしも商品やサービスに関する投稿だけを指すものではありません。

旅行先の写真や趣味に関する動画など、利用者が自分で作った内容も広い意味ではUGCに含まれます。

その中でも、企業の商品やサービスに関するUGCは、利用者の実際の体験が伝わる情報としてマーケティングで活用されています。

まずは、UGCを「利用者が作った写真・動画・口コミなどの情報」と覚えておけば、基本的な意味を理解しやすくなります。

UGCマーケティングの仕組みと企業発信との違い

<UGCマーケティングの仕組みと企業発信との違い>

  • UGCは利用者が作ったコンテンツ、UGCマーケティングはそれを集客や販売に活かす取り組み
  • 利用者の投稿を通じて商品を知ってもらい、興味や購入につなげる仕組み
  • 企業発信は商品を提供する側の説明、UGCは実際に利用した人の視点が中心
  • 企業の情報と利用者の体験を組み合わせることで、商品の魅力を具体的に伝えられる

UGCマーケティングとは、一般の利用者が投稿した口コミや写真、動画などを活用し、商品の認知度向上や集客、購入につなげるマーケティング手法です。

UGCという言葉自体は利用者が作ったコンテンツを指しますが、UGCマーケティングは、そのコンテンツを企業の集客や販売に活かす取り組みを意味します。

たとえば、化粧品を購入した人が、実際の使い心地や仕上がりをInstagramに投稿したとします。

その投稿を見た人が商品に興味を持ち、ブランド名を調べたり、公式サイトを訪れたりすることがあります。

企業は、こうした投稿が生まれやすい環境を整えたり、投稿者の許可を得て公式サイトなどで紹介したりすることで、商品を知ってもらう機会を増やします。

つまり、利用者の体験が投稿され、その情報がほかの人に届き、商品への興味や購入につながっていくことが、UGCマーケティングの基本的な仕組みです。

一方で、企業が自ら作成するコンテンツや広告とは、情報を伝える立場が異なります。

企業の公式サイトや広告では、商品の特徴や価格、使い方などを整理して伝えられます。

これに対してUGCでは、商品を実際に使った人の感想や日常生活での使用場面が中心になります。

違いを整理すると、次のとおりです。

比較項目UGC企業発信コンテンツ・広告
主な作成者一般の利用者企業や制作会社
発信する内容実際の体験や感想商品の特徴や魅力、販売情報
情報の視点商品を使う側の視点商品を提供する側の視点
内容の管理投稿者自身が基本的に管理企業が管理
主な役割使用感や体験を伝える商品情報を正確に伝え、購入を促す

大きな違いは、誰が、どのような立場から情報を伝えているかという点です。

たとえば、企業が「軽くて持ち運びやすいバッグ」と紹介する場合、商品の特徴を簡潔に伝えられます。

一方で、利用者が「通勤で毎日使っている」「荷物を入れても肩が疲れにくい」と投稿すれば、実際の生活でどのように使えるのかを想像しやすくなります。

このように、企業が伝える商品情報と利用者の体験談には、それぞれ異なる役割があります。

ただし、UGCは利用者が自由に作成するため、企業が投稿内容を思いどおりに管理できるわけではありません。

良い感想だけでなく、不満や改善してほしい点が投稿されることもあります。

また、公開されているUGCでも、企業が自由に広告や公式サイトへ転載できるわけではありません。

企業が投稿を再利用する場合は、投稿者の著作権などに配慮し、必要な利用許諾を得ることが大切です。

UGCマーケティングでは、企業からの情報発信をなくすのではなく、企業が伝える正確な商品情報と、利用者の実体験を組み合わせることが重要になります。

それぞれの強みを活かすことで、商品を初めて知る人にも、購入を迷っている人にも、必要な情報を届けやすくなります。

UGCとインフルエンサーマーケティングの違い

<UGCとインフルエンサーマーケティングの違い>

  • UGCは利用者が作った投稿や口コミなどのコンテンツを指す
  • インフルエンサーマーケティングは、影響力のある発信者を活用する宣伝方法
  • UGCは一般利用者の体験、インフルエンサー施策は発信者の影響力を活かす点が特徴
  • インフルエンサーの投稿でも、内容や企業との関係によってはUGCに含まれる

UGCとインフルエンサーマーケティングの大きな違いは、UGCが利用者の作ったコンテンツを指すのに対し、インフルエンサーマーケティングは発信者の影響力を活かした宣伝方法を指すことです。

UGCは、一般の利用者が商品を購入し、その感想を自分のSNSに投稿することなどで生まれます。

投稿者のフォロワー数が多いかどうかは、UGCの条件ではありません。

一方で、インフルエンサーマーケティングでは、SNSで多くの人に影響を与える発信者に商品やサービスを紹介してもらいます。

たとえば、美容に詳しいインフルエンサーへ化粧品の紹介を依頼し、その人のフォロワーに商品の魅力を届ける方法があります。

企業は発信者の知名度や専門性、フォロワーとのつながりを活かして、商品を知ってもらう機会を増やします。

それぞれの違いを整理すると、次のようになります。

比較項目UGCマーケティングインフルエンサーマーケティング
中心となるもの利用者が作成した投稿や口コミ影響力のある発信者による紹介
主な発信者一般の利用者インフルエンサー
企業との関係企業から依頼されていない自然な投稿も多い企業との依頼・協力関係に基づく投稿が中心
費用自然に生まれる投稿自体には依頼費用がかからない依頼内容に応じて報酬や商品提供などが発生する
主な強み多様な利用者の実体験を伝えられる発信者の影響力を通じて情報を届けられる

ここで注意したいのは、UGCとインフルエンサーの投稿が、必ずしも完全に分かれるわけではないという点です。

たとえば、インフルエンサーが企業から依頼を受けず、自分で購入した商品について感想を投稿する場合があります。

このような投稿は、利用者自身が作成したコンテンツという意味でUGCに含まれます。

反対に、企業から報酬を受け取って作成した紹介投稿は、広告としての性質を持ちます。

そのため、投稿者がインフルエンサーかどうかだけではなく、企業との関係や投稿が作られた目的を確認することが大切です。

企業が依頼した宣伝投稿を、報酬や商品提供の関係がない自然な口コミのように見せることは避けなければなりません。

UGCマーケティングは利用者の体験を活かしたい場合に向いており、インフルエンサーマーケティングは特定の発信者の影響力を活かして商品を広めたい場合に向いています。

どちらか一方だけを選ぶ必要はなく、商品を知ってもらう目的や届けたい相手に合わせて使い分けることが重要です。

UGCマーケティングがSNS集客に有効な理由

<UGCマーケティングがSNS集客に有効な理由>

  • 利用者の具体的な体験が伝わり、商品やサービスへの信頼につながる
  • 写真や動画、口コミによって購入前の疑問や不安を解消しやすい
  • 実際の使用感を比較できるため、購入判断の参考になる
  • SNSで投稿が広がることで、商品を知らない人にも情報が届く

UGCマーケティングがSNS集客に有効な理由は、利用者の実体験を通じて商品への信頼を高め、購入前の不安を減らしながら、商品を知ってもらう機会を増やせるためです。

InstagramやTikTokなどのSNSでは、企業の公式投稿だけでなく、一般の利用者による口コミや商品紹介も日常的に見られます。

とくに、初めて購入する商品では、企業の説明だけでなく、実際に使った人の感想も参考にしたいものです。

UGCマーケティングは、こうした購入前の疑問や不安に対して、利用者の体験を通じた情報を届けられる点に強みがあります。

まず、SNS集客で重要になるのが、商品やサービスへの信頼です。

企業が商品の魅力を紹介しても、「本当に使いやすいのかな」「実際に使っている人の評価はどうだろう」と感じることがあります。

そこで役立つのが、利用者による具体的な口コミやレビューです。

たとえば、商品を使って良かった点だけでなく、使いにくかった部分や購入前に迷ったことまで紹介されていると、商品の特徴をより現実的に理解できます。

企業の宣伝とは異なる立場から書かれた体験談は、購入を検討する人にとって参考になる情報です。

ただし、口コミであれば何でも信頼されるわけではなく、実際の使用状況や感想が具体的に書かれていることが重要になります。

次に、UGCは購入前の不安を減らし、商品を比較する際にも役立ちます。

たとえば、洋服を購入するとき、公式サイトの商品写真だけでは実際のサイズ感や着用したときの雰囲気がわかりにくいことがあります。

しかし、利用者が投稿した着用写真や動画を見ることで、自分の体型や普段の服装に合うかを考えやすくなります。

さらに、複数の人の投稿を比較すれば、色の見え方や着こなしの違いなども確認できます。

化粧品なら使用後の仕上がり、飲食店なら料理の量や店内の雰囲気など、商品やサービスによって参考になる情報はさまざまです。

このように、利用者の投稿を見ることで商品の使用場面をイメージでき、購入前の疑問を解消しながら比較・検討を進められます。

また、UGCには、商品をまだ知らない人に情報を届けられるというメリットもあります。

SNSで利用者が商品を紹介すると、その人のフォロワーや、関連する投稿を見ている人にも情報が届きます。

投稿をきっかけに商品名を知り、興味を持った人が公式アカウントや商品ページを訪れることもあります。

企業の公式アカウントをフォローしていない人にも商品を知ってもらえるため、新しい顧客との接点を作る方法として役立ちます。

ただし、UGCを増やせば必ず投稿が広がるわけではありません。

SNSでの投稿数や閲覧数が増えても、それだけで商品購入や売上の増加につながるとは限らない点には注意が必要です。

そのため、商品に興味を持った人が詳しい情報を確認できるように、公式サイトや商品ページへの案内をわかりやすくしておくことも大切です。

UGCマーケティングによるSNS集客では、利用者の体験から信頼を育て、購入前の不安を減らし、比較・検討を後押しすることが重要になります。

単に多くの投稿を集めるのではなく、商品を知った人が「自分にも合いそう」と判断できる情報を届けることが、集客につなげるポイントです。

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UGCマーケティングの成功事例とコンテンツ・広告の活用例

・この章の要点まとめ

  • UGCマーケティングの成功事例には、利用者の写真や動画を公式SNSで紹介するGoProや、ファンのアイデアを商品化につなげるレゴの取り組みがある
  • Instagramでは商品の使用写真、Xでは口コミ、TikTokでは体験動画など、SNSごとに異なるUGC投稿が活用されている
  • UGCコンテンツは、投稿者の利用許可を得ることで、SNS広告や公式アカウント、商品紹介ページなどに活用できる
  • UGC広告は利用者のリアルな使用体験を伝えやすく、通常のSNS広告は商品の特徴やキャンペーン情報を整理して伝えやすい

UGCマーケティングを取り入れたいと思っても、実際にどのような企業が成功しているのか、SNSの投稿を広告にどう活用しているのか気になりますよね。

InstagramなどのUGC投稿の事例を参考にしたくても、企業ごとの取り組みや通常のSNS広告との違いがわからず、どこから始めればよいのか迷うところです。

そこでこの章では、UGCマーケティングの成功事例を紹介しながら、SNS投稿の活用例やUGCコンテンツを広告に使う方法、通常のSNS広告との違いをわかりやすく解説します。

・この章を読んでわかること

UGCマーケティングの成功事例

<UGCマーケティングの代表的な成功事例>

  • GoPro:利用者の写真や動画を募集し、公式SNSでの商品紹介につなげている
  • レゴ:ファンの作品アイデアを募集し、実際の商品化につなげている

UGCマーケティングの成功事例を見ると、利用者が投稿したくなる仕組みを用意し、集まったコンテンツを企業の活動に取り入れていることがわかります。

企業が一方的に商品を宣伝するのではなく、利用者の体験やアイデアを活用している点が特徴です。

代表的なUGCマーケティングの事例として、GoProとレゴの取り組みを紹介します。

GoPro:利用者の写真や動画を公式SNSで紹介する事例

アクションカメラを販売するGoProは、利用者が撮影した写真や動画を募集する「GoPro Awards」を展開しています。

参加者はGoProで撮影した写真や動画を、公式サイトや専用アプリから応募できます。

応募作品が選ばれると、GoProの公式SNSなどで紹介されたり、賞金や商品を受け取れたりする仕組みです。

この取り組みの目的は、利用者が撮影した映像を集め、GoProでどのような写真や動画が撮れるのかを多くの人に伝えることだと考えられます。

たとえば、旅行先の風景やスポーツ中の映像は、カメラの性能を説明する文章だけでは伝わりにくい魅力を見せてくれます。

特に参考になるのは、自分の作品を公式SNSで紹介してもらえることが、投稿する動機になっている点です。

企業が投稿を募集するだけでなく、選ばれた作品を紹介する機会まで用意しているため、参加者にも楽しみがあります。

実際にGoProの公式サイトでは、利用者の作品を募集する複数の企画や、選ばれた作品を紹介する仕組みが確認できます。

ただし、GoPro Awardsによって売上が何%増加したのかなど、取り組み単独の販売成果を示す数字は確認できません。

そのため、売上増加の成功例として断定するのではなく、UGCを継続的に集め、公式SNSで活用している事例として参考にするのが適切です。

自社でも同じ仕組みを取り入れるなら、応募数や採用した作品数、公式SNSで紹介した投稿への反応などが成果を判断する目安になります。

GoPro Awardsの募集内容や作品の活用例は、公式サイトでも確認できます。

⇒「GoPro Awards」を確認するならこちら

レゴ:ファンの投稿を商品開発につなげる事例

レゴは、ファンが考えた作品のアイデアを募集する「LEGO Ideas」を展開しています。

利用者は自分で考えたレゴ作品を専用サイトへ投稿し、ほかのファンから支持を集められます。

投稿した商品アイデアが10,000人の支持を集めるか、対象のコンテストで選ばれると、公式商品として検討される機会があります。

ただし、10,000人の支持を集めれば必ず商品化されるわけではなく、レゴによる審査が行われます。

この取り組みの特徴は、利用者が単に商品を紹介するだけでなく、商品づくりそのものに参加できることです。

実際にLEGO Ideasでは、ファンの発案から生まれた商品が公式セットとして販売されています。

これは、利用者から集まったアイデアが、実際の商品開発につながったことを確認できる成果です。

さらに、投稿された作品をほかのファンが応援できるため、利用者同士の交流も生まれます。

レゴの事例から学べるのは、UGCを広告に使うだけでなく、商品やサービスの改善にも活用できるということです。

自社へ応用する場合は、利用者のアイデアを募集し、集まった意見を商品改善や新しいサービスの企画に役立てる方法が考えられます。

成果を判断するときは、投稿されたアイデアの数や利用者からの支持、実際に採用した提案の数などが参考になります。

LEGO Ideasの仕組みや実際に商品化された作品は、レゴの公式サイトで紹介されています。

UGCマーケティングの成功事例を比較

GoProとレゴの取り組みを比較すると、同じUGCマーケティングでも目的や活用方法が異なることがわかります。

比較項目GoProレゴ
主な目的商品の使用体験や魅力を伝えるファンのアイデアを商品開発へ取り入れる
UGCの種類写真・動画作品・商品アイデア
参加方法公式サイト・専用アプリから応募専用サイトに作品を投稿
主な活用先Instagramなどの公式SNS専用サイト・商品開発
公式情報で確認できる成果募集作品の選出・公式SNSでの紹介ファンのアイデアから生まれた商品の販売
成果を測る指標の例応募数・採用作品数・SNSでの反応投稿数・支持数・商品化件数
参考になる仕組み作品紹介や賞品で参加を促す支持を集める仕組みでファンの参加を促す

2つの事例に共通するのは、利用者が参加する理由を用意し、集まったUGCを企業の活動に役立てていることです。

一方で、投稿された写真や動画を宣伝に活用したいのか、利用者の意見を商品づくりに取り入れたいのかによって、適した仕組みは変わります。

成功事例を自社へ取り入れるときのポイント

UGCマーケティングの成功事例を自社へ応用するなら、まずは商品の特徴と利用者が投稿したくなる内容を考えましょう。

たとえば、飲食店なら料理の写真、美容商品なら使用した感想、生活雑貨なら便利な使い方などがUGCのきっかけになります。

ただし、企業が投稿してほしい内容と、利用者が自然に共有したくなる内容は必ずしも同じではありません。

そのため、自社で取り入れる際は、次のポイントを確認しておくと判断しやすくなります。

  • 利用者が写真・動画・口コミなどを投稿しやすい商品やサービスか
  • 投稿者にとって参加する楽しみやメリットがあるか
  • 集まったUGCを紹介・活用できる場所があるか
  • 投稿数や反応、購入につながった数などを確認できるか

特に大切なのは、UGCを集めること自体を最終的な目標にしないことです。

たとえば、商品の認知度を高めたいなら投稿数や閲覧数、購入を増やしたいなら商品ページへのアクセスや購入数など、目的に合った数字を確認しましょう。

なお、今回紹介した企業の取り組みについて、すべての成果指標や売上への影響が公式に公開されているわけではありません。

確認できる事実と、自社で成果を測るための指標は分けて考えることが大切です。

UGCマーケティングで参考にすべきなのは、企業の知名度や企画の規模ではなく、利用者が参加したくなる仕組みと、集まった投稿の活用方法です。

まずは自社の商品と相性のよい投稿形式を選び、少ない投稿数からでも活用できる仕組みを考えるとよいでしょう。

InstagramなどSNSにおけるUGC投稿の事例

<SNSで見られる代表的なUGC投稿の例>

  • Instagram:商品の使用写真や短い動画、ハッシュタグ付きの投稿
  • X:商品の感想や口コミ、購入後の体験を伝える投稿
  • TikTok:商品の使い方や体験を紹介する短い動画
  • YouTube:商品レビューや比較、詳しい使用体験を紹介する動画

SNSにおけるUGCの代表例は、実際に商品やサービスを利用した人が、自分の体験を写真・動画・文章で紹介する投稿です。

UGCマーケティングでは、こうした利用者の投稿を通じて、企業の宣伝だけでは伝わりにくい商品の使い心地や魅力を届けられます。

ただし、SNSごとに投稿の見せ方や利用者の行動が異なるため、商品との相性を考えることが大切です。

Instagram:写真や動画で商品の使用場面を伝える

Instagramでは、利用者が撮影した商品の写真やリール動画がUGCの代表例です。

たとえば、飲食店で注文した料理の写真や、購入した洋服を着た姿、化粧品を使った感想などがあります。

こうした投稿は、商品が実際の生活でどのように使われているのかを伝えやすい点が特徴です。

特にファッションや美容、飲食、旅行など、見た目が購入の判断につながる商品やサービスと相性がよいでしょう。

また、ブランド名や商品名を含むハッシュタグが使われていれば、企業側も関連する投稿を見つけやすくなります。

InstagramでUGCマーケティングを行う場合は、写真や動画を投稿しやすい商品体験を用意することがポイントです。

X:利用者の感想や口コミが広がる

Xでは、商品を使った感想や購入後の口コミなど、文章を中心としたUGCが見られます。

たとえば、「新しく買った商品が使いやすかった」「このお店の接客がよかった」といった投稿です。

写真を添えた投稿だけでなく、短い文章だけでも商品やサービスの印象を伝えられます。

また、ほかの利用者による返信や再投稿を通じて、商品についての会話が広がることもあります。

企業にとっては、利用者がどのような点を評価し、何に不満を感じているのかを把握する材料にもなります。

一方で、よい口コミだけでなく、改善を求める投稿もUGCに含まれることを理解しておきましょう。

TikTok:短い動画で使用体験を伝える

TikTokでは、利用者が商品を実際に使っている様子を紹介する短い動画がUGCの例として挙げられます。

たとえば、便利な生活雑貨の使い方や、化粧品を使う様子、購入した商品の開封動画などです。

文章や写真だけでは伝わりにくい商品の動きや使いやすさを、映像で確認できる点が特徴です。

特に、使い方を見せることで魅力が伝わる商品や、使用前後の変化を紹介しやすい商品と相性がよいでしょう。

短い時間でも内容を理解できるため、商品を知らなかった人に興味を持ってもらうきっかけにもなります。

ただし、動画内で商品の効果を紹介する場合は、実際に確認できる内容と誇張した表現を区別する必要があります。

YouTube:詳しい商品レビューや比較動画

YouTubeでは、購入した商品を詳しく紹介するレビュー動画や、複数の商品を比較する動画などがUGCに当たります。

たとえば、家電製品の操作方法や、使ってみて便利だった機能、購入前に気をつけたい点を紹介する動画です。

実際の操作画面や使用中の様子を確認できるため、購入前の疑問を解消する情報として役立ちます。

特に、価格が高い商品や機能が複雑な商品では、利用者による詳しい説明が購入を検討する際の参考になります。

ただし、企業から依頼を受けた紹介動画は、利用者が自主的に作成したUGCと区別して考える必要があります。

主なSNSとUGC投稿の特徴をまとめると、次のとおりです。

SNS代表的なUGCの例向いている商品・サービス
Instagram使用写真・リール動画・ハッシュタグ投稿美容・ファッション・飲食・旅行
X感想・口コミ・購入体験日用品・食品・各種サービス
TikTok使い方動画・開封動画・体験動画美容・雑貨・便利グッズ
YouTubeレビュー動画・比較動画・使い方の解説家電・デジタル機器・高価格帯の商品

このように、SNSマーケティングでUGCを活用するときは、どのSNSが人気なのかだけで判断しないことが大切です。

商品の魅力が写真で伝わるのか、短い動画が必要なのか、詳しい口コミが参考になるのかによって、適した投稿形式は変わります。

UGCを増やすことだけを目的にせず、購入を考えている人が知りたい情報を、どのSNSで届けられるかを考えましょう。

自社の商品に合ったSNSと投稿形式を選ぶことで、利用者の体験を商品理解につなげやすくなります。

UGCコンテンツを広告に活用する方法

<UGCコンテンツを広告に活用する流れ>

  1. 広告に使いたいUGC投稿を選ぶ
  2. 投稿者から広告利用の許可を得る
  3. 広告の目的に合わせて写真や動画を整える
  4. SNS広告や商品紹介ページに掲載する
  5. 広告の成果を確認する

UGCコンテンツは、投稿者の許可を得たうえで、SNS広告や公式アカウント、商品紹介ページなどに活用できます。

利用者が実際に撮影した写真や動画を使うことで、企業が用意した商品画像だけでは伝わりにくい使用場面を紹介できます。

ただし、SNSに公開されている投稿だからといって、企業が自由に広告へ使用できるわけではありません。

UGCマーケティングで広告活用を進める場合は、次の流れで整理するとわかりやすいです。

①広告に使いたいUGC投稿を選ぶ

まずは、InstagramやXなどで自社の商品やサービスについて投稿されている写真・動画・口コミを確認します。

投稿を探すときは、ブランド名や商品名、関連するハッシュタグなどが手がかりになります。

そのなかから、商品の使い方がわかりやすく、広告を見る人にとって参考になる内容を選びましょう。

単に評価が高い投稿を選ぶのではなく、どのような場面で商品が役立つのかが伝わる投稿を選ぶことがポイントです。

②投稿者から広告利用の許可を得る

利用したい投稿が見つかったら、投稿者に連絡して広告への使用許可を確認します。

その際は、Instagram広告に使用するのか、公式サイトに掲載するのかなど、具体的な使用先を伝えることが大切です。

また、写真や動画を編集する予定がある場合は、編集の範囲についても確認しておきましょう。

投稿者本人の許可に加えて、写っている人物や使用されている音楽など、別の権利についても確認が必要です。

投稿を公式アカウントで紹介する許可と、有料広告として配信する許可は、同じものとして扱わないことが重要です。

③広告の目的に合わせて写真や動画を整える

使用許可を得たUGCは、広告の掲載場所や目的に合わせて見せ方を整えます。

たとえば、Instagramのストーリーズやリール向けなら、縦長の画面で見やすい動画や写真が使いやすいでしょう。

商品の購入を促したい場合は、使用場面に加えて商品名や購入先がわかるようにします。

ただし、利用者の感想を企業に都合のよい意味へ変更したり、実際にはない効果を付け加えたりしてはいけません。

UGCならではの自然な雰囲気を残しながら、広告として必要な情報をわかりやすく伝えることが大切です。

④SNS広告や商品紹介ページに掲載する

準備したUGCは、InstagramやFacebookなどのSNS広告だけでなく、公式アカウントや商品紹介ページにも活用できます。

たとえば、化粧品の紹介ページに利用者の使用写真を掲載したり、生活雑貨の広告に実際の使用動画を取り入れたりする方法です。

Instagramでは、Metaが提供する「パートナーシップ広告」を利用し、投稿者との協力によってコンテンツを広告配信する方法もあります。

この方法では、対象となる投稿やアカウントについて、Metaが定める権限や設定条件を満たす必要があります。

なお、パートナーシップ広告は企業とクリエイターの協力による広告であり、すべてが一般利用者の自主的なUGCというわけではありません。

広告の仕組みや利用できる機能は、Metaの公式案内で確認できます。

⑤広告の成果を確認する

UGCを広告に使ったあとは、投稿を掲載して終わりにせず、実際の成果を確認します。

確認したい数字は、広告を見た人数やクリック数、商品購入数などです。

たとえば、商品購入を目的とする広告なら、クリック数だけでなく、購入につながった割合や購入1件あたりの広告費も確認しましょう。

また、UGCを使った広告と企業が制作した広告を同じ条件で比較すると、どちらが目的に合っているのか判断しやすくなります。

UGCコンテンツの主な活用先を整理すると、次のようになります。

活用先活用方法主な目的
Instagram・Facebook広告使用写真や体験動画を広告素材にする認知拡大・購入促進
公式SNSアカウント許可を得た投稿を紹介する利用者との交流・商品理解
商品紹介ページ利用者の写真や口コミを掲載する購入前の不安を減らす
広告のリンク先ページ使用体験や口コミを紹介する問い合わせ・購入の後押し

このように、UGCコンテンツは広告だけでなく、商品を知ってから購入を検討するまでのさまざまな場面で役立ちます。

UGCを広告に活用するときは、投稿者の許可、広告であることがわかる表示、投稿内容の正確さを確認したうえで公開しましょう。

まずは少数の投稿から試し、通常の広告と成果を比較しながら活用範囲を広げると判断しやすくなります。

UGC広告と通常のSNS広告の違い

<UGC広告と通常のSNS広告の主な違い>

  • UGC広告:利用者の写真・動画・口コミなどを広告素材として活用する
  • 通常のSNS広告:企業が企画・制作した画像や動画、広告文を中心に使用する
  • UGC広告は実際の使用体験を伝えやすく、通常のSNS広告は企業が伝えたい情報を整理しやすい
  • どちらも広告として配信する場合は、広告表示や内容の正確さに注意が必要

UGC広告とは、一般の利用者が作成した写真や動画、口コミなどを広告素材として使用する方法です。

一方、通常のSNS広告では、企業が商品の魅力や伝えたい情報を整理し、画像や動画を制作して配信します。

どちらもInstagramやFacebookなどに掲載できる広告ですが、使用するコンテンツの作り方や見せ方に違いがあります。

UGC広告と通常のSNS広告を比較すると、次のとおりです。

比較項目UGC広告通常のSNS広告
広告素材利用者の写真・動画・口コミ企業が制作した画像・動画・文章
主な特徴実際の使用体験を伝えやすい商品の特徴や訴求内容を整理しやすい
見せ方利用者目線の自然な投稿を活用企業が決めた構成やデザインで紹介
制作時の注意投稿者の許可や素材の権利確認が必要制作素材や使用する画像などの権利確認が必要
向いている目的使用体験の紹介・購入前の不安解消商品の特徴・価格・キャンペーンの案内
効果測定クリック率・購入率・購入単価などクリック率・購入率・購入単価など

UGC広告の特徴は、商品を使った人の目線で魅力を伝えられることです。

たとえば、化粧品を使った感想や、購入した家具を自宅に置いた写真などは、実際の生活で商品を使う場面をイメージする助けになります。

企業が用意した商品写真だけでは伝わりにくい使用感や大きさ、使い勝手などを紹介できる点がメリットです。

ただし、UGCを使えば必ず広告の成果が上がるわけではありません。

投稿の内容がわかりにくかったり、広告を見る人の関心と合っていなかったりすると、十分な反応が得られないこともあります。

一方、通常のSNS広告は、企業が伝えたい内容を自由に整理しやすいことが強みです。

たとえば、新商品の発売日や価格、期間限定キャンペーンなど、正確な情報をわかりやすく案内したい場合に向いています。

広告の見た目や文章を統一しやすいため、ブランドの雰囲気を大切にしたい場合にも使いやすいでしょう。

つまり、UGC広告と通常のSNS広告は、どちらか一方が優れているのではなく、伝えたい情報に合わせて使い分けることが重要です。

また、UGC広告の効果を判断する際は、通常のSNS広告と同じ指標で比べることが大切です。

具体的には、広告を見た人がクリックした割合を示す「クリック率」や、購入につながった割合を示す「購入率」などを確認します。

広告費に対してどれくらい売上が得られたのかを確認すれば、費用面でも比較しやすくなります。

ただし、広告の配信先や予算、配信期間が大きく異なると、素材の違いによる成果を正しく判断できません。

比較するときは、できるだけ同じ条件で広告を配信することが大切です。

さらに、利用者の投稿を広告に使用する場合も、広告であることを隠してはいけません。

日本では、2023年10月1日から、広告であることを一般の人が判別しにくいステルスマーケティングが景品表示法の規制対象になっています。

そのため、UGC広告であっても、実際の利用者による自主的な口コミと、企業が広告として使用している内容を混同させないことが必要です。

UGC広告は「利用者のリアルな声を届ける広告」であり、広告であることを隠して自然な口コミに見せる方法ではありません。

商品の使用体験を伝えたいならUGC広告、商品の特徴やキャンペーン内容を正確に伝えたいなら通常のSNS広告というように、目的に合わせて選びましょう。

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UGCマーケティングのやり方|創出から活用・効果測定まで

・この章の要点まとめ

  • 目的とKPIの設定:認知度向上や購入促進などの目的を決め、対象顧客に合わせて投稿数・サイト訪問数・購入件数などの数値目標を設定
  • UGCの創出:購入後のメールや案内カード、ハッシュタグキャンペーンなどを活用し、利用者が自然に投稿できる仕組みを作る
  • 投稿の収集と利用許諾:SNSでUGCを探し、投稿者から掲載場所や使用目的に応じた許可を得て、公式サイトやSNSなどで活用
  • 効果測定と改善:UGCの投稿数・SNSでの反応・サイト訪問数・購入件数を確認し、目標との差に応じて投稿内容や案内方法を改善

「UGCマーケティングを始めたいけれど、具体的にどんなやり方で進めればいいの?」と迷ってしまいますよね。

目的や目標の決め方から、利用者に投稿してもらう仕組みづくり、投稿の利用許諾や効果測定まで、何から手を付ければよいのかわかりにくいものです。

そこでこの章では、UGCマーケティングの目的とKPIの設定から、投稿を増やすキャンペーンの設計、利用許諾を得たコンテンツの活用、効果測定と改善までの手順をわかりやすく解説します。

・この章を読んでわかること

UGCマーケティングの目的とKPIを決める

<目的とKPIを決める流れ>

  1. UGCマーケティングで達成したい目的を1つ決める
  2. 商品を届けたい顧客と、その人が知りたい情報を整理する
  3. 目的に合ったKPIを選び、数値目標を決める
  4. 目標を確認する期間と担当者を決める

UGCマーケティングを始めるときは、最初に「何を達成したいのか」を決め、その目的に合ったKPIを設定することが大切です。

KPIとは、目標に向かって順調に進んでいるかを確認するための数値です。

たとえば、商品の認知度を高めたい場合と、商品ページからの購入を増やしたい場合では、確認すべき数字が異なります。

UGCのやり方を考えるときに、最初から投稿数だけを増やそうとすると、本来の目的が見えにくくなるため注意しましょう。

まずは、自社がUGCマーケティングで達成したい目的を1つ選びます。

具体的には、商品を知ってもらう、購入前の不安を減らす、商品ページへの訪問を増やすといった目的が考えられます。

次に、商品を届けたい顧客を具体的に整理しましょう。

たとえば、20代の女性向けに化粧品を販売しているなら、初めて商品を購入する人なのか、ほかのブランドから乗り換えを検討している人なのかによって、必要な情報が変わります。

初めて購入する人なら、使い心地や仕上がりがわかる口コミが参考になります。

このように、誰に、どのような情報を届けたいのかを決めておくと、UGCマーケティングの方向性が明確になります。

目的と対象顧客が決まったら、KPIを設定します。

代表的な目的とKPIの組み合わせは、次のとおりです。

目的KPIの例確認する内容
商品の認知度を高めるUGC投稿数・投稿の表示回数商品に関する投稿がどれだけ生まれ、見られているか
商品への関心を高める保存数・シェア数投稿がどれだけ参考にされ、共有されているか
商品ページへの訪問を増やすUGCを活用した投稿からのサイト訪問数投稿から商品ページへの訪問につながっているか
購入を増やす購入件数・購入率UGCを活用した導線から購入につながっているか

たとえば、商品の認知度を高めることが目的なら、UGCの投稿数をKPIに設定できます。

最初の目標として「3か月間で対象商品のUGCを30件集める」といった数値を決めると、取り組みの進み具合を確認しやすくなります。

ただし、30件という数字はあくまで設定例であり、実際の目標は商品や現在の投稿数、顧客数に合わせて決めることが大切です。

また、商品購入を目的にするなら、UGCの投稿数だけでなく、購入件数や購入率も確認する必要があります。

最後に、いつまでに目標を達成するのか、誰が数字を管理するのかを決めましょう。

たとえば「3か月間取り組み、毎月末に担当者がKPIを確認する」と決めておけば、目標が曖昧なまま進むのを防げます。

KPIをたくさん設定しすぎると、どの数字を優先すべきか判断しにくくなるため、最初は目的に直結する指標を2〜3個程度に絞ると管理しやすくなります。

UGCマーケティングでは、目的・対象顧客・KPIをセットで決めることが、取り組みを進めるうえでの基本になります。

UGCを創出するキャンペーン・投稿導線を設計する

<UGCを創出するキャンペーン・投稿導線の作り方>

  1. 投稿してほしい内容と利用するSNSを決める
  2. 商品購入後など、投稿をお願いするタイミングを決める
  3. ハッシュタグや投稿方法をわかりやすく案内する
  4. 必要に応じて投稿キャンペーンを設計・実施する

UGCを増やすには、利用者が商品やサービスを体験したあと、無理なく感想を投稿できる仕組みを作ることが大切です。

企業が「SNSに投稿してください」と呼びかけるだけでは、利用者が何を投稿すればよいのか迷ってしまうことがあります。

そこで、投稿内容や案内するタイミングを工夫し、自然にUGCが生まれるきっかけを用意しましょう。

まずは、どのような投稿を増やしたいのかを決めます。

たとえば、アパレルブランドなら商品の着用写真、飲食店なら料理の写真、化粧品ブランドなら使用した感想などが考えられます。

あわせて、InstagramやTikTokなど、利用者が普段から使っているSNSを選びます。

写真を中心に紹介してもらいたいのか、動画で使用場面を伝えてもらいたいのかによって、適したSNSは変わります。

次に、利用者が投稿しやすいタイミングを考えましょう。

たとえば、商品発送後の案内メールや、購入した商品に同封するカードなどを使って、感想の投稿をお願いする方法があります。

店舗の場合は、レジ付近や店内に案内を設置することで、利用者が体験を共有するきっかけを作れます。

このとき、投稿する場所や方法がひと目でわかるようにしておくことが重要です。

Instagramなら、ブランド名を含むハッシュタグを案内したり、公式アカウントのメンションをお願いしたりする方法があります。

たとえば、商品に同封するカードには「商品を使ってみた感想を、Instagramで紹介していただけるとうれしいです。投稿するときは、指定のハッシュタグを付けてください」と案内できます。

実際に案内する際は、ハッシュタグの名称や公式アカウント名も記載しましょう。

利用者が投稿するときは、Instagramの投稿作成画面で写真や動画を選び、キャプション欄に感想と指定のハッシュタグを入力します。

企業側は、このように投稿方法を具体的に案内しておくことで、利用者が迷わず参加できるようにします。

ただし、投稿内容を細かく指定しすぎず、利用者が自分の言葉で感想を伝えられるようにすることが大切です。

さらに、投稿するきっかけを増やしたい場合は、UGCを創出するキャンペーンも役立ちます。

たとえば、指定のハッシュタグを付けて商品写真を投稿した人の中から、抽選でプレゼントを贈るキャンペーンが考えられます。

キャンペーンを企画するときは、次の項目を整理しておきましょう。

  • 応募期間:いつからいつまで投稿を受け付けるか
  • 参加条件:購入者限定なのか、誰でも参加できるのか
  • 投稿内容:写真・動画・感想など、何を投稿してもらうか
  • 応募方法:使用するSNS、指定ハッシュタグ、アカウントのメンションなど
  • 賞品と当選方法:何を何人に贈り、どのように当選者を決めるか

たとえば、Instagramで1か月間の投稿キャンペーンを実施し、指定のハッシュタグを付けて商品写真を投稿した人の中から、抽選で5人にプレゼントを贈る形です。

この場合は、応募期間の開始日と終了日、プレゼントの内容、当選者への連絡方法などを、募集時にわかりやすく案内します。

実際のキャンペーンでは、賞品の金額や参加条件に応じて景品表示法を確認し、利用するSNSの規約にも沿って実施しましょう。

投稿を増やす方法を整理すると、次のようになります。

投稿を促す方法具体的な取り組み向いている場面
商品への案内カード同封商品と一緒にハッシュタグや投稿方法を案内する通販で商品を販売している場合
購入後のメール商品を使った感想や写真の投稿をお願いする購入者に連絡できる場合
店舗での案内店内に公式アカウントや投稿用ハッシュタグを掲示する飲食店・美容室・実店舗など
ハッシュタグキャンペーン指定のハッシュタグで投稿する企画を実施する一定期間に投稿を増やしたい場合

大切なのは、利用者が特別な準備をしなくても、普段のSNS利用の延長で投稿できるようにすることです。

一方で、投稿を増やすことだけを優先すると、利用者の自然な感想が集まりにくくなることがあります。

「良い口コミを書いた人だけに特典を渡す」など、企業に都合のよい評価を求める仕組みは避けましょう。

消費者庁のルールでは、企業が投稿内容の決定に関わり、広告であることが一般の人にわかりにくい場合、ステルスマーケティングとして問題になります。

ただし、キャンペーンへの参加や特典の提供だけで、すべての投稿が企業の広告になるわけではありません。

投稿内容への関わり方や企業と投稿者の関係によって判断されるため、企画段階で確認しておくことが大切です。

UGCマーケティングでは、利用者が自分の体験を気軽に共有できる投稿導線を作り、無理なく参加できる企画を設計することが、継続的にUGCを増やすポイントです。

UGCの利用許諾を得てコンテンツへ活用する

<UGCを収集して活用するまでの手順>

  1. SNSや口コミサイトから活用したいUGCを探す
  2. 投稿者へ連絡し、使用目的や掲載場所を伝える
  3. 利用許諾を取得し、許可内容を記録する
  4. 許可された範囲で公式サイトやSNSなどに掲載する

UGCを企業の公式サイトやSNSなどで活用するときは、投稿者から利用許諾を得て、許可された範囲で使用することが基本です。

利用許諾とは、投稿された写真や動画、文章などを企業が使用することについて、権利を持つ人から許可を得ることです。

SNS上で公開されている投稿でも、企業が自由にコピーして掲載できるわけではありません。

UGCマーケティングを進める際は、投稿を見つける段階から、使用許可の確認と掲載までを順番に進めましょう。

まずは、商品名やブランド名、指定したハッシュタグなどを使って、活用したいUGCを探します。

Instagramなら検索画面でハッシュタグやブランド名を調べ、利用者が投稿した写真や動画を確認できます。

見つけた投稿は、投稿者のアカウント名、投稿のURL、投稿日、内容を一覧にまとめておくと管理しやすくなります。

ただし、投稿者の許可を得る前に、写真や動画を保存して広告素材として使い始めないようにしましょう。

次に、使いたい投稿が見つかったら、Instagramのダイレクトメッセージなどで投稿者へ連絡します。

このときは、単に「写真を使わせてください」と伝えるのではなく、どこで、どのように使いたいのかを具体的に説明することが大切です。

たとえば、「投稿された写真を、当社公式サイトの商品紹介ページに掲載させていただきたいと考えています」といった形で伝えます。

広告にも使いたい場合は、その目的も別に伝えましょう。

許可を確認する主な項目は、次のとおりです。

  • 利用する写真・動画・文章の範囲
  • 掲載先となる公式サイト・SNS・広告などの媒体
  • 使用する期間と画像の加工・編集の可否
  • 投稿者名やアカウント名の掲載方法
  • 報酬の有無や許可を取り消したい場合の連絡方法

投稿者が許可した場合は、承諾を受けたメッセージやメールなどを保存し、どの投稿をどの範囲で使えるのかを記録します。

複数の投稿を扱う場合は、管理表に「許諾済み」「確認中」「使用不可」といった状態を記載しておくと、誤って未許可の投稿を使うのを防げます。

また、投稿にほかの人物や第三者の音楽・画像などが含まれる場合は、投稿者本人の許可だけで必要な権利をすべて確認できるとは限りません。

投稿者から許可を得ていても、写っている人物や使用されている音楽などに別の権利がある場合は、その権利についても確認が必要です。

利用許諾を取得したら、許可された範囲でコンテンツを掲載します。

たとえば、商品の使用写真を公式サイトの商品紹介ページに掲載したり、利用者の感想をブランドの公式SNSで紹介したりする方法があります。

掲載するときは、投稿者が伝えた内容を勝手に変更せず、商品について誤解を与えない形で紹介しましょう。

また、SNSの共有機能を使う場合と、写真をダウンロードして別の場所に掲載する場合では、利用条件が異なります。

使用するSNSの規約や機能ごとの条件も確認しておくと安心です。

UGCの活用では、投稿の収集・許諾取得・掲載内容の管理を一連の作業として進めることが重要になります。

UGCマーケティングの効果を測定して改善する

<UGCマーケティングの効果測定と改善の流れ>

  1. 設定したKPIに合わせて確認するデータを集める
  2. SNSの投稿数・反応・サイト訪問数などを確認する
  3. 目標と実績を比較し、成果が出ていない部分を見つける
  4. 投稿内容や案内方法を見直し、改善後の数字を比較する

UGCマーケティングの効果を測定するときは、投稿数だけでなく、SNSでの反応や商品ページへの訪問、購入につながったかどうかを目的に合わせて確認することが大切です。

UGCが増えていても、商品への関心や売上につながっていなければ、期待した成果が出ているとは限りません。

そのため、最初に設定したKPIをもとに、目標と実際の数字を比較しながら改善していきます。

まずは、UGCの投稿数やSNSでの反応を確認しましょう。

Instagramで自社アカウントが発信した投稿なら、プロアカウント向けのインサイト機能を使って、表示回数や反応などを確認できます。

対象の投稿を開き、「インサイトを見る」を選ぶと、その投稿の表示状況や「いいね!」などの反応を確認できます。

なお、確認できる項目は投稿形式やアカウントの種類によって異なります。

一般の利用者が投稿したUGCについては、自社アカウントからすべての詳細データを確認できるわけではありません。

そのため、指定ハッシュタグやブランド名の投稿を定期的に調べ、確認できた投稿数や内容を記録しておくことも重要です。

次に、UGCを活用した投稿から自社サイトへの訪問が増えているかを確認します。

Googleアナリティクス4(GA4)を導入しているサイトなら、流入元を区別するための情報をURLに付けることで、UGCを活用した投稿からの訪問を調べられます。

たとえば、Instagramの公式アカウントでUGCを紹介し、商品ページへ案内する場合は、リンクに流入元やキャンペーン名を識別するUTMパラメータを付けます。

Googleアナリティクスの管理画面では、「レポート」から「集客」、「トラフィック獲得」の順に開くと、流入元やキャンペーンごとの訪問状況を確認できます。

ただし、リンクを経由せずに商品名を検索して購入した人などは、この方法だけではUGCの効果を正確に把握できません。

効果測定で確認する主な項目は、次のとおりです。

確認する項目確認方法判断するポイント
UGC投稿数ブランド名やハッシュタグで投稿を確認する対象商品の投稿が増えているか
SNSでの反応自社投稿のインサイトを確認する保存やシェアなどの反応が増えているか
サイト訪問数GA4のトラフィック獲得レポートを確認するUGCを活用した投稿から訪問が発生しているか
購入件数・購入率GA4や通販サイトの購入データを確認する訪問した人が商品購入につながっているか

数字を集めたら、目標と実績を比較して改善する部分を探しましょう。

たとえば、1か月でUGCを20件集める目標に対して10件しか集まらなかった場合は、投稿してもらう案内が十分に届いているかを見直します。

一方で、投稿数は増えているのに商品ページへの訪問が少ない場合は、投稿から公式サイトへ移動しやすい案内になっているかを確認します。

商品ページへの訪問は増えているのに購入が伸びない場合は、商品の説明や価格、購入までの流れにわかりにくい部分がないかを調べましょう。

改善するときは、投稿の案内方法や紹介する内容など、変更する項目をできるだけ絞ることが大切です。

一度に多くの内容を変えると、どの変更が成果につながったのか判断しにくくなります。

また、UGCを見たことが購入につながったのかは、SNSの表示回数や売上の増減だけでは断定できません。

ほかの広告やキャンペーンの影響も考えながら、複数の数字を組み合わせて判断しましょう。

UGCマーケティングでは、投稿数・SNSでの反応・サイト訪問・購入という流れを確認し、成果が出ていない部分を少しずつ改善することが重要です。

毎月同じ指標を記録して比較すれば、自社に合ったUGCの活用方法も見つけやすくなります。

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UGCマーケティングの注意点|違法利用を避けるルールと外注判断

・この章の要点まとめ

  • UGC自体は違法ではないが、他人の投稿を無断で使うと著作権や肖像権の問題が生じるため、掲載先や利用期間を明確にして許可を得ることが大切
  • 企業が投稿内容の決定に関わった広告は、PR表示などで広告だとわかるようにし、ステルスマーケティングや誤解を招く口コミを避ける必要がある
  • UGCマーケティング会社への外注は、自社の人手や専門知識が不足する場合に検討し、実績・対応SNS・権利処理・料金・分析体制で比較する
  • UGCマーケティングの本は、基礎知識から成功事例・運用方法まで学べるものを選び、最新のSNS機能や法律上のルールは公式資料で確認する

UGCマーケティングを始めたいと思っても、SNSの投稿を無断で使うと違法になるのか、どのような点に注意すればよいのか気になりますよね。

著作権やステルスマーケティングのルールに加えて、専門の会社へ依頼すべきか、どのような本や資料で学べばよいのかも迷うところです。

そこでこの章では、UGCマーケティングで守るべき著作権・肖像権や利用許諾のルール、ステルスマーケティングの注意点、支援会社への外注判断、本や学習資料の選び方をわかりやすく解説します。

・この章を読んでわかること

UGC利用時に著作権・肖像権・利用許諾を確認する

<UGCを利用する前に確認したいこと>

  • UGCそのものは違法ではないが、他人の投稿を無断利用すると著作権侵害になることがある
  • 人物が写っている写真や動画では、肖像権にも注意する
  • 利用許諾を得る際は、掲載先・利用期間・編集の可否・広告利用の有無を確認する
  • 投稿者の許可だけでは、音楽やほかの人物などの権利まで使用できるとは限らない

UGCマーケティング自体は違法ではありませんが、他人が作成した写真や動画、口コミなどを企業が無断で利用すると、著作権などの問題が生じることがあります。

InstagramやXなどで公開されている投稿も、誰でも自由に広告や公式サイトへ転載できるわけではありません。

文化庁では、他人の著作物を利用する場合、法律で認められた例外を除き、基本的に権利者の許可が必要だと説明しています。

UGCを安全に活用するためには、著作権・肖像権・利用許諾の3つを分けて理解しておきましょう。

著作権:投稿者が作成した写真や動画を無断で使わない

著作権とは、写真や動画、文章などの創作物を作った人の権利を守る仕組みです。

たとえば、利用者がInstagramに投稿した商品写真を企業が保存し、自社の広告に使用する場合は、原則として権利者の許可が必要になります。

投稿に企業名のハッシュタグが付いていたり、公式アカウントがタグ付けされていたりしても、それだけで自由に転載できるわけではありません。

また、投稿者が撮影した写真でも、別の人が作成した画像や音楽などが含まれている場合は、それぞれの権利について確認する必要があります。

なお、著作権法では一定の条件を満たす引用などが認められていますが、広告への転載が自動的に引用として認められるわけではありません。

企業の宣伝に使用するUGCは、原則として事前に利用許諾を得ることを基本に考えましょう。

肖像権:写真や動画に写っている人の権利にも注意する

肖像権とは、自分の顔や姿を勝手に撮影されたり、利用されたりしないための権利です。

たとえば、飲食店の利用者が投稿した写真に友人の顔が写っている場合、投稿者から許可を得ただけでは十分とは限りません。

写真に写っている友人が、企業の広告に自分の顔を使用されることまで了承しているとは限らないためです。

特に、人物の顔がはっきりわかる写真や、個人を特定できる動画を広告に使う場合は注意が必要になります。

文化庁も、他人が写っている写真を利用する場合には、肖像権などの確認が必要だと案内しています。

そのため、人物が写ったUGCを活用するときは、撮影した人だけでなく、写っている人の同意も確認することが大切です。

利用許諾:掲載先や利用期間を明確にして許可を得る

利用許諾とは、投稿を作成した人や権利者から、決められた範囲でコンテンツを使用する許可を得ることです。

UGCマーケティングでは、投稿者に連絡して許可を得る際に、使用条件を具体的に伝える必要があります。

確認しておきたい主な内容は、次のとおりです。

  • 利用する投稿:対象となる写真・動画・文章
  • 掲載先:公式SNS・自社サイト・商品ページ・広告など
  • 利用期間:いつからいつまで使用するのか
  • 編集の範囲:切り抜き・文字追加・動画編集などを認めるか
  • 利用条件:報酬の有無や投稿者名の表示方法

たとえば、Instagramの公式アカウントで投稿を紹介する許可を得た場合でも、その写真を有料広告に使用できるとは限りません。

公式SNSへの掲載と広告への使用では、利用する目的や範囲が異なるためです。

また、写真の一部を切り取ったり、投稿者の感想を短く編集したりする場合も、事前に認められた範囲を確認しましょう。

許可を得た内容は、SNSのメッセージやメールなど、後から確認できる形で残しておくと安心です。

ただし、投稿者本人がすべての権利を持っているとは限らないため、第三者の写真や音楽などが含まれていないかも確認してください。

著作権の基本的な考え方や他人の著作物を利用する際の条件は、文化庁の公式サイトで詳しく説明されています。

UGCがSNS上で公開されていることと、企業が自由に利用できることは別です。

利用する前に権利者と使用条件を確認し、許可された範囲を守ることが、トラブルを防ぐ基本になります。

ステルスマーケティングや不適切なUGC投稿に注意する

<UGCの広告表示と投稿内容で注意したいこと>

  • 企業が内容の決定に関わった広告は、広告であることを消費者がわかるように表示する
  • 「PR」などの表示は、投稿を見た人が気づきやすい場所に入れる
  • 高評価を指定した口コミや、企業に都合よく編集した感想に注意する
  • 実際と異なる効果や性能を紹介した投稿を、そのまま宣伝に使わない

UGCマーケティングでは、利用者の自然な口コミと、企業が宣伝のために関わった投稿を区別することが大切です。

日本では2023年10月1日から、広告であることを消費者が判別しにくいステルスマーケティングが、景品表示法の規制対象になっています。

ステルスマーケティングとは、企業の広告であるにもかかわらず、一般の利用者による自主的な口コミのように見せることです。

ただし、利用者が自分の意思で商品を紹介する投稿まで、すべて違法になるわけではありません。

問題になるのは、企業が投稿内容の決定に関わっているにもかかわらず、広告であることがわかりにくい場合です。

企業が依頼した投稿では広告表示が必要になる

たとえば、企業がインフルエンサーへ報酬を支払い、自社の商品を紹介する投稿を依頼する場合があります。

このような投稿では、企業とのやり取りや報酬の内容などを踏まえ、企業が表示内容の決定に関わった広告と判断されることがあります。

その場合は、「広告」「PR」などの表示を使い、企業による宣伝であることを消費者がわかるようにする必要があります。

また、商品の無償提供を受けた投稿でも、企業が内容の決定に関わっていると判断される場合は、広告表示が必要です。

一方で、企業から投稿内容を指定されず、利用者が自分の意思で感想を書いた場合は、通常のUGCとして扱われます。

報酬や商品の提供があったかどうかだけで決めず、企業が投稿内容の決定に関わっているかを確認することが大切です。

PR表示は投稿を見た人が気づく場所に入れる

広告であることを示す場合は、単に「PR」と記載すればよいわけではありません。

消費者庁では、一般の人が広告だとわかるよう、表示の場所や文字の大きさなどにも注意する必要があると説明しています。

たとえば、Instagramの投稿で大量のハッシュタグの最後に小さく「PR」と付けるだけでは、十分に伝わらないことがあります。

また、Xで投稿本文ではなく返信欄だけに広告表示を入れる方法も、見る人が気づかないおそれがあります。

動画の場合は、冒頭だけに表示すると途中から見た人が広告だとわからないため、動画全体を通して認識しやすくすることが望ましいとされています。

UGCを広告として活用するときは、投稿の形式に合わせて、広告であることがはっきり伝わる表示を心がけましょう。

高評価の指定や口コミの不自然な編集に注意する

UGCマーケティングでは、利用者に口コミを書いてもらうキャンペーンを実施することがあります。

ただし、口コミの内容を企業が指定する場合は注意が必要です。

消費者庁の公式Q&Aでは、口コミ投稿を条件に割引を提供するだけなら、通常は企業の広告に当たらないと説明されています。

一方で、「星5の評価を付けること」を条件にすると、企業が投稿内容を決めているため、広告として扱われます。

また、利用者の口コミから企業に都合のよい部分だけを抜き出して自社サイトへ掲載する場合も、企業の広告に当たるとされています。

そのため、口コミを集める際は高評価を強制せず、利用者が自分の感想を自由に書けるようにすることが大切です。

集まった投稿を紹介するときも、実際の意味が変わるような編集は避けましょう。

誤った情報や不適切な投稿を宣伝に使わない

UGCには、利用者の個人的な感想だけでなく、商品の効果や性能に関する説明が含まれることがあります。

たとえば、化粧品について実際には認められていない効果を紹介した投稿や、商品の性能を大げさに伝えた口コミなどです。

企業がこうした投稿を宣伝に使用すると、広告内容が消費者に誤解を与えるおそれがあります。

また、他社や個人を傷つける内容、差別的な表現などを含む投稿も、企業の公式発信には適していません。

UGCを選ぶ際は、好意的な内容かどうかだけでなく、事実に合っているか、誤解を招かないかを確認しましょう。

ステルスマーケティングの対象になる投稿や広告表示の詳しい考え方は、消費者庁の公式サイトで確認できます。

UGCマーケティングでは、自然な口コミに見せることよりも、投稿の経緯と広告であることを正しく伝えることが重要です。

利用者の声を大切にしながら、広告表示と投稿内容の正確さを確認することで、信頼を損なうリスクを減らせます。

UGCマーケティング会社へ依頼する判断基準

<UGCマーケティング会社へ依頼する判断基準>

  • 自社で投稿収集やSNS運用を続ける人手が足りない場合は、外注を検討する
  • 企画・UGC収集・利用許諾・広告活用・分析のどこまで対応できるか確認する
  • 自社と近い業種の実績や、対応できるSNSを比較する
  • 料金だけでなく、契約期間・追加費用・成果報告の内容まで確認する

UGCマーケティング会社への依頼が向いているのは、投稿を集める仕組みづくりや権利確認、SNS運用、広告分析などを自社だけで進めることが難しい場合です。

UGCマーケティングは、投稿を募集するだけでなく、集まったコンテンツを確認し、活用していく作業も必要になります。

そのため、社内に担当者が少ない企業や、複数のSNSでUGCを活用したい企業では、専門会社への依頼が選択肢になります。

ただし、すべての業務を外注する必要はありません。

まずは、どの業務を自社で担当し、どこから外部に任せるのかを整理しましょう。

UGCマーケティング会社に依頼できる業務範囲

UGCマーケティングを支援する会社では、投稿を集める企画づくりからSNS運用、広告への活用、成果の分析まで、さまざまな業務を扱っています。

ただし、対応するサービスは会社によって異なります。

主な業務と自社で担当する内容を整理すると、次のようになります。

業務会社に依頼できる内容自社で確認する内容
企画投稿キャンペーンや参加方法の設計目的・対象商品・予算
UGC収集関連投稿の調査・収集・整理活用したい投稿の条件
利用許諾投稿者への連絡や許可取得の支援利用目的・掲載先・許可範囲
SNS運用公式アカウントでの投稿紹介や運用発信内容・ブランドの方針
広告活用UGCを使った広告の制作・配信広告予算・伝えたい内容
効果測定投稿数や広告成果の集計・報告売上や問い合わせなどの目標

たとえば、投稿の収集や利用許諾の確認に時間がかかっている場合は、その部分だけを外注する方法もあります。

一方、SNS運用の経験が少ない企業では、企画から分析までまとめて相談する方法が考えられます。

ただし、外部の会社へ依頼しても、広告内容や自社の商品情報について確認する責任がなくなるわけではありません。

外注先に任せる作業と、自社が最終確認する内容を分けておくことが大切です。

実績・対応SNS・権利処理・分析体制を比較する

UGCマーケティング会社を選ぶ際は、会社の知名度だけで判断せず、自社の目的に合う支援を受けられるか確認しましょう。

特に比較したいのは、過去の実績、対応できるSNS、投稿の権利確認、成果を分析する仕組みです。

たとえば、Instagramで利用者の写真投稿を増やしたい場合は、InstagramのUGCを扱った実績がある会社が候補になります。

また、集めたUGCを広告に使いたい場合は、広告利用の許可取得まで支援できるか確認する必要があります。

分析についても、投稿数の報告だけなのか、商品ページへのアクセスや購入につながった成果まで確認できるのかによって、支援内容が変わります。

比較するときは、次の4つの項目を確認するとわかりやすいです。

  • 実績:自社と近い業種や商品での支援経験があるか
  • 対応SNS:Instagram・X・TikTokなど、希望する媒体に対応しているか
  • 権利処理:投稿者への利用許諾の確認や記録まで対応できるか
  • 分析体制:投稿数だけでなく、広告や購入への効果も確認できるか

実績を確認するときは、単に「UGCを増やした」という説明だけでなく、どのような目的で取り組み、何を成果として測ったのかを聞いておくとよいでしょう。

具体的な数字が公開されていない場合でも、取り組みの内容や担当した業務を確認することで、自社との相性を判断しやすくなります。

料金・契約条件・成果報告の内容を確認する

UGCマーケティング会社の料金は、依頼する業務や対象SNS、運用期間などによって変わります。

たとえば、UGCの収集だけを依頼する場合と、キャンペーンの企画から広告配信までまとめて依頼する場合では、必要な作業が異なります。

そのため、料金を比較するときは、金額だけでなく何が含まれているのかを確認することが大切です。

見積もりや契約前には、次の内容を確認しましょう。

  • 初期費用と月額費用、それぞれに含まれる業務
  • UGCの収集件数や広告制作本数などの作業範囲
  • 広告費や投稿者への報酬が別料金になるか
  • 最低契約期間・更新条件・途中解約の条件
  • 成果報告の頻度と報告書に含まれる指標

特に、広告費やキャンペーンの賞品代などが別に必要な場合は、月額料金だけで比較しないようにしましょう。

また、成果報告については、毎月どのような数字を確認できるのか、契約前に報告書の見本を見せてもらう方法もあります。

UGCの投稿数だけでなく、広告のクリック数や購入数など、自社の目的に合った報告を受けられるか確認すると安心です。

UGCマーケティング会社を選ぶときは、料金の安さだけでなく、必要な業務を任せられるか、権利確認を丁寧に行えるか、成果を確認できるかを重視しましょう。

社内で対応できる業務を整理したうえで、足りない部分を補ってくれる会社を選ぶと、無理なくUGCマーケティングを進めやすくなります。

UGCマーケティングの本・学習資料を選ぶポイント

<UGCマーケティングの本・学習資料を選ぶポイント>

  • UGCの意味だけでなく、企画・活用・効果測定まで学べる本を選ぶ
  • 企業の成功事例や、実際のSNS投稿を使った解説があるか確認する
  • 発行年や改訂時期を確認し、古いSNSの仕様や広告ルールに注意する
  • 著作権や広告表示の最新ルールは、文化庁・消費者庁などの公式資料で補う

UGCマーケティングを本で学ぶなら、基本的な仕組みだけでなく、実際の企業事例や運用方法、法律上の注意点まで理解できる資料を選ぶことが大切です。

UGCマーケティングはSNSの運用と関わりが深いため、本だけですべての情報を学ぼうとすると、内容が古くなることがあります。

一方で、マーケティングの考え方や企画の作り方など、基本となる知識は本で体系的に学ぶことができます。

そのため、本で基礎を身につけ、最新のSNS機能や法律の情報は公式資料で確認する方法がおすすめです。

UGCの定義・企画・成功事例まで学べる本を選ぶ

UGCマーケティングの本を選ぶときは、まず目次を確認しましょう。

UGCの意味や特徴だけを説明した本よりも、実際にどう活用するのかまで解説している本の方が、仕事につなげやすくなります。

特に、投稿を増やす仕組み、企業の成功事例、広告への活用、成果の測り方などが含まれているか確認するとよいでしょう。

また、利用者の口コミをどのように集め、どのような目的で活用したのかが説明されている事例は、自社で企画を考える際の参考になります。

UGCだけを専門に扱う本にこだわらず、SNSマーケティングや口コミマーケティングを幅広く解説した本も候補に入れると選びやすくなります。

発行時期とSNS・広告ルールの新しさを確認する

UGCマーケティングに関する本を選ぶ際は、発行年や改訂時期にも注意が必要です。

InstagramやTikTokなどのSNSは、利用できる機能や投稿の仕組みが変わることがあります。

そのため、数年前の本に掲載されている操作方法が、現在の画面と一致するとは限りません。

また、広告に関する法律も確認が必要です。

日本では2023年10月1日からステルスマーケティングが景品表示法の規制対象となっているため、それ以前に発行された本では、現在の制度について十分に説明されていないことがあります。

ただし、古い本がすべて役に立たないわけではありません。

マーケティングの基本的な考え方や消費者心理を学ぶ目的なら、発行年が古い本でも参考になる内容があります。

本の発行年だけで判断せず、学びたい内容が現在の情報に対応しているかを確認することが重要です。

本と公式資料を組み合わせて実務に役立てる

UGCマーケティングを実務で活用したい場合は、本で得た知識と公式サイトの情報を組み合わせると理解が深まります。

たとえば、UGCの企画や分析方法はマーケティングの本で学び、Instagramの広告機能についてはMetaの公式情報で確認する方法です。

また、SNS投稿の著作権については文化庁、ステルスマーケティングについては消費者庁の資料が参考になります。

それぞれの資料で学べる内容を整理すると、次のようになります。

学習資料主に学べる内容活用する場面
UGC・SNSマーケティングの本基本知識・企画・成功事例・効果測定全体の仕組みを理解したいとき
企業の公式事例キャンペーン内容・投稿の集め方・活用例自社の企画を考えるとき
MetaなどSNS運営会社の公式資料広告機能・投稿機能・利用条件実際にSNSを運用するとき
文化庁の公式資料著作権・利用許諾などの基本ルールUGCを転載・利用するとき
消費者庁の公式資料広告表示・ステルスマーケティングの規制口コミや広告を活用するとき

特に法律や広告のルールは、誤った理解のまま運用するとトラブルにつながるため、公式情報を確認することが大切です。

文化庁では著作権の基本的な考え方や他人の著作物を利用する際の注意点を紹介しています。

また、消費者庁ではステルスマーケティングの規制内容や具体的な事例をQ&A形式で解説しています。

本で学んだ内容を実際の企業事例と照らし合わせると、UGCを集める目的や、活用方法の違いも理解しやすくなります。

UGCマーケティングの学習では、1冊の本だけで完結させず、公式資料と最新の企業事例を組み合わせることが重要です。

まずは全体像を学べる本を選び、実際に取り組む段階で必要な公式情報を確認すると、知識を仕事に生かしやすくなります。

☆SNS集客で失敗を減らすには、お店や商品・サービスと相性の良いマイクロインフルエンサーを選ぶことが大切です。

ここまで見てきたように、SNS集客には広告出稿や運用代行など、さまざまな方法があります。

なかでも、費用を抑えながらお店や商品・サービスを知ってもらう方法として、マイクロインフルエンサーを活用したPRがあります。

カフェや美容室、小売店などの店舗はもちろん、商品やサービスをもっと多くの人に知ってもらいたい事業者にも活用しやすい方法です。

ただし、フォロワー数だけで依頼相手を決めるのではなく、お店や商品との相性、投稿傾向、得意なジャンルなどを比較して選ぶことが重要です。

とはいえ、自分たちに合うマイクロインフルエンサーを1人ずつ探して、プロフィールや投稿内容を比較するのは手間がかかりますよね。

そんなときに利用できるのが、マイクロインフルエンサーとのマッチングを支援する「Miniflu(ミニフル)」です。

ミニフルなら、条件を指定して候補を検索・比較し、AIによる相性分析を判断材料にしながら、お店や事業に合うマイクロインフルエンサーを選べます。

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