SNSキャンペーンとは?種類・成功事例・やり方と景品表示法を解説

「SNSキャンペーンとは何?どんな種類があるの?」

「SNSキャンペーンの成功事例や効果的なやり方を知りたい!」

「InstagramのSNSキャンペーンは禁止されている?景品表示法も気になる」

SNSキャンペーンは、企業や商品の認知度を高めたり、フォロワーを増やしたりするために活用される方法です。

フォローやシェア、ハッシュタグ投稿などさまざまな種類があり、成功事例を参考にすることで、自社に合った企画を考えやすくなります。

ただし、キャンペーンを実施する際は、景品表示法やInstagramなど各SNSの利用規約にも注意が必要です。

そこでこの記事では、SNSキャンペーンの種類や成功事例、具体的なやり方、費用相場、景品表示法や注意点まで、初心者にもわかりやすく解説します。

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目次

SNSキャンペーンとは?目的・効果と種類を解説

・この章の要点まとめ

  • SNSキャンペーンとは、フォローや投稿などを通じてユーザーの参加を促し、企業や商品の認知度を高める企画のこと
  • 主な目的は、認知拡大・フォロワー獲得・来店や購入の促進・ファンづくり
  • 期待できる効果は、投稿の閲覧数や反応、フォロワー、口コミ、売上などの増加で、目的に合ったKPIで成果を判断することが大切
  • 代表的な種類は、フォロー型・シェア型・ハッシュタグ型・写真や動画の投稿型・クイズ型の5つ
  • 新商品発売・店舗集客・季節イベント・既存顧客との交流など、自社の目的に合った場面で活用することが重要

SNSキャンペーンを始めたいと思っても、「どんな種類があるの?」「企業にとってどんな効果があるの?」と気になりますよね。

フォロワーを増やす企画やプレゼント企画など、さまざまな方法があるため、自社に合った取り組み方を迷うことも多いです。

そこでこの章では、SNSキャンペーンの意味や企業が実施する目的、期待できる効果と成果を測る指標、代表的な種類や活用場面についてわかりやすく解説します。

・この章を読んでわかること

SNSキャンペーンの意味と企業が実施する目的

<SNSキャンペーンの意味と主な目的>

  • SNSキャンペーンとは、SNSを通じてユーザーの参加を促す企画のこと
  • 企業や商品の認知度を高め、新しい人に知ってもらうことが主な目的
  • フォロワーの獲得や商品への興味を高める目的でも活用される
  • 来店や購入を後押しし、継続的なファンを増やすことにもつながる

SNSキャンペーンとは、InstagramやX、TikTokなどのSNSを利用して、ユーザーに特定の行動や参加を促す企画のことです。

たとえば、企業の公式アカウントをフォローした人や、指定された投稿に参加した人を対象に、抽選でプレゼントを贈る企画があります。

企業が一方的に情報を発信するだけでなく、ユーザー自身が参加できることが大きな特徴です。

一般的なプレゼント企画では、企業が応募条件と期間を決め、ユーザーが参加し、終了後に抽選や当選者への連絡、景品の発送を行います。

ただし、すべてのSNSキャンペーンに抽選や景品が必要なわけではありません。

写真投稿や参加型の企画など、ユーザーが楽しみながら企業と関われる方法もあります。

また、通常のSNS投稿やSNS広告との違いも押さえておきたいポイントです。

方法主な特徴目的
SNSキャンペーン応募や投稿など、ユーザーの参加を促す認知拡大やフォロワー獲得、購入促進
通常のSNS投稿企業から情報を継続的に発信する商品紹介や顧客との交流
SNS広告広告費を使って情報を届ける新しいユーザーへの接触や集客
セール・割引企画値引きや特典で購入を後押しする売上向上や在庫販売

これらは別々に実施するだけでなく、組み合わせることもできます。

たとえば、SNSキャンペーンの告知投稿を広告として配信すれば、まだ公式アカウントを知らない人にも企画を届けられます。

企業がSNSキャンペーンを実施する目的は、新商品を広く知ってもらうことだけではありません。

公式アカウントのフォロワーを増やしたり、商品に興味を持つ人との接点を作ったりする目的でも利用されます。

さらに、商品を使った感想や写真を投稿してもらうことで、企業だけでは伝えきれない商品の魅力が広がることもあります。

このようなユーザー自身が作成した投稿は、UGCと呼ばれています。

大切なのは、単に応募者を増やすことではなく、キャンペーンを通じてユーザーにどのような行動をしてほしいのかを明確にすることです。

まずは「商品を知ってもらいたい」「公式アカウントをフォローしてほしい」「店舗に来てもらいたい」など、中心となる目的を一つ決めると、企画の方向性を整理しやすくなります。

SNSキャンペーンで期待できる効果とKPI

<SNSキャンペーンで期待できる効果>

  • 認知拡大:投稿を見た人や情報が届いた人数の増加
  • フォロワー獲得:公式アカウントを継続的に見てくれる人の増加
  • 反応の増加:いいねやコメント、シェアなどの活発化
  • 集客・売上向上:サイトへの訪問や商品購入などの増加
  • UGCの増加:ユーザーによる商品紹介や口コミ投稿の増加

SNSキャンペーンの効果は、投稿を見た人の増加だけでなく、フォロワー獲得や商品への関心、サイトへの集客、売上など、さまざまな形で表れます。

ただし、すべてのキャンペーンで同じ効果が得られるわけではありません。

認知度を高める企画と、商品購入を促す企画では、重視すべき成果も異なります。

そこで役立つのが、KPIと呼ばれる成果を確認するための数値です。

KPIとは、設定した目標にどれだけ近づいているかを判断するための指標を意味します。

たとえば、フォロワーを増やすことが目的なら、キャンペーン期間中のフォロワー増加数が重要な指標になります。

主な目的と確認したい数値を整理すると、次のとおりです。

目的主なKPI確認できること
認知拡大リーチ数・表示回数投稿がどれだけ多くの人に届いたか
フォロワー獲得フォロワー増加数・増加率新しいフォロワーをどれだけ獲得したか
反応の増加いいね・コメント・シェア数・反応率ユーザーの関心や参加がどれだけ生まれたか
UGCの創出対象となる投稿数・投稿者数ユーザーがどれだけ自発的に発信したか
サイト集客リンククリック数・サイト訪問数SNSからサイトへどれだけ誘導できたか
購入促進購入件数・売上・購入率キャンペーンが購入につながったか

リーチ数は投稿を見たアカウント数などを表し、表示回数は投稿が画面に表示された回数を表します。

また、いいねやコメントなどの反応は、エンゲージメントと呼ばれています。

単に反応の合計を見るだけでなく、表示回数などに対してどれくらい反応があったかを比べると、投稿の評価がしやすくなります。

ただし、SNSによって表示される指標や数え方が異なるため、同じ条件で比較することが大切です。

さらに、SNSキャンペーンの効果を正しく判断するには、実施前と実施後の数値を比較する必要があります。

たとえば、キャンペーン前のフォロワーが5,000人で、終了時に6,000人になった場合、増加数は1,000人です。

ただし、キャンペーン以外の投稿や広告によって増えた人も含まれるため、増加分のすべてがキャンペーンの成果とは限りません。

実施前の同じ日数と比較したり、キャンペーン専用のリンクを用意したりすると、成果を判断しやすくなります。

また、プレゼントを目的にフォローした人は、企画終了後にフォローを解除することも考えられます。

そのため、終了直後の増加数だけでなく、1か月後にもどれだけフォロワーが残っているかを確認するとよいでしょう。

販売促進が目的なら、広告費や景品代、運営費を含めて、新しい顧客を1人獲得するためにかかった費用も確認したいところです。

この数値は顧客獲得単価と呼ばれ、キャンペーンにかかった費用を新規顧客数で割って求めます。

応募数やフォロワーが増えても、購入や継続的な利用につながっていなければ、企業が求める成果を十分に得られていない場合があります。

SNSキャンペーンでは、目先の応募数だけに注目せず、最初に決めた目的に合う数値で効果を判断することが大切です。

SNSキャンペーンの種類とプレゼント企画の特徴

<代表的なSNSキャンペーンの種類と特徴>

  • フォロー型:公式アカウントのフォロワーを増やしたい場合に向いている
  • シェア型:キャンペーンの情報を多くの人に広めたい場合に向いている
  • ハッシュタグ型:特定のテーマに関する投稿を集めたい場合に向いている
  • 写真・動画投稿型:商品やサービスの魅力を利用者に伝えてもらいたい場合に向いている
  • クイズ型:商品や企業について楽しみながら知ってもらいたい場合に向いている

SNSキャンペーンの種類は、大きく分けるとフォロー型、シェア型、ハッシュタグ型、写真・動画投稿型、クイズ型の5つが代表的です。

企業が実施するプレゼント企画では、指定された条件を満たした人の中から抽選で景品を贈る方法がよく使われます。

ただし、同じプレゼント企画でも、応募方法によって参加のしやすさや情報の広がり方は変わります。

たとえば、フォローするだけの企画は参加しやすい一方で、商品の魅力を詳しく伝えてもらうには向いていません。

反対に、写真や動画を募集する企画は応募に手間がかかりますが、商品を使った様子や感想を集めやすい特徴があります。

代表的な種類の違いを整理すると、次のとおりです。

スクロールできます
種類参加しやすさ主な特徴運営負担
フォロー型高いフォロワーを増やしやすい比較的小さい
シェア型高い情報を広めやすい比較的小さい
ハッシュタグ型中程度特定の話題に関する投稿を集めやすい中程度
写真・動画投稿型やや低い商品や体験に関する具体的な投稿が集まりやすい比較的大きい
クイズ型高い〜中程度商品への理解を深めやすい中程度

参加のしやすさや運営負担は、一般的な企画内容をもとにした目安です。

実際には、応募条件や使用するSNS、当選者の選び方などによって変わります。

フォロー型・シェア型は気軽に参加してもらいやすい

フォロー型は、企業の公式アカウントをフォローすることで応募できるキャンペーンです。

ユーザーが少ない操作で参加できるため、公式アカウントを知ってもらい、フォロワーを増やす目的に向いています。

シェア型は、企業が指定した投稿を共有するキャンペーンです。

たとえば、Xで対象の投稿をリポストしてもらうと、その人のフォロワーにも情報が届く機会が生まれます。

そのため、新商品やキャンペーンの情報を広く知ってもらいたい場合に適しています。

ただし、参加の手軽さだけを重視すると、景品に興味がある人ばかりが集まることも考えられます。

フォロワーを増やしたい場合でも、自社の商品やサービスと関係のある景品を選ぶことが大切です。

ハッシュタグ型・写真投稿型はユーザーの発信を集めやすい

ハッシュタグ型は、企業が指定した言葉を付けて投稿してもらうキャンペーンです。

たとえば、商品名やキャンペーン名を含むハッシュタグを使えば、同じテーマに関する投稿を集めやすくなります。

写真・動画投稿型は、商品を使っている様子や店舗での体験などを撮影して投稿してもらう企画です。

実際に商品を使った人の感想や写真が集まるため、企業が作成した広告とは異なる魅力を伝えられます。

このようなユーザー自身が作成した投稿はUGCと呼ばれ、商品の使い方や利用場面を具体的に伝える材料にもなります。

ただし、ハッシュタグを付けるだけの企画では、短い感想などの簡単な投稿が中心になることもあります。

商品の使用感や魅力が伝わる投稿を集めたいなら、写真や動画のテーマを具体的に決めるほうが適しています。

一方で、写真や動画を用意する必要があるため、応募者にとっては手間が増えます。

企業側も応募作品の確認や管理が必要になるため、運営負担を考えて選びましょう。

クイズ型は商品や企業への理解を深めやすい

クイズ型は、商品や企業に関する問題を出し、ユーザーに回答してもらうキャンペーンです。

たとえば、新商品の特徴を問題にすると、参加者が答えを考える過程で商品の魅力を知るきっかけになります。

正解者の中から抽選でプレゼントを贈る企画も考えられます。

商品について楽しく知ってもらいたい場合や、新しいサービスの特徴を伝えたい場合に向いています。

ただし、問題が難しすぎると参加をためらう人が増えるため、気軽に答えられる内容にすることが大切です。

SNSキャンペーンは目的に合わせて種類を選ぶ

どのSNSキャンペーンが適しているかは、企業が求める成果によって変わります。

たとえば、フォロワーを増やしたい場合はフォロー型、商品を広く知ってもらいたい場合はシェア型が候補になります。

商品への理解を深めたいならクイズ型、実際に使った人の投稿を増やしたいなら写真・動画投稿型が向いています。

目的別に選び方を整理すると、次のようになります。

目的おすすめの種類選ぶ理由
認知拡大シェア型参加者を通じて情報が広がる機会を作れる
フォロワー獲得フォロー型公式アカウントのフォローを参加条件にできる
口コミ・UGCの増加ハッシュタグ型・写真投稿型ユーザー自身の投稿を集められる
商品理解の促進クイズ型商品の特徴を楽しく知ってもらえる
来店・購入促進目的に合わせた投稿型・参加型企画店舗や商品の魅力を知ってもらうきっかけを作れる

なお、来店や購入を増やしたい場合は、SNSでの参加だけで終わらず、店舗や購入ページにつながる仕組みも必要です。

また、同じ種類のキャンペーンでも、InstagramやXなど、利用するSNSによって実施できる方法やルールが異なります。

SNSキャンペーンでは、応募数の多さだけで種類を選ぶのではなく、フォロワー獲得、認知拡大、商品理解など、自社の目的に合った参加方法を選ぶことが大切です。

まずは達成したい目的を一つ決め、その目的に合った種類を選ぶと、企画の方向性がぶれにくくなります。

企業がSNSキャンペーンを活用する場面

<企業がSNSキャンペーンを活用する主な場面>

  • 新商品・新サービスの発売時に認知度を高めたいとき
  • 店舗への来店や商品の購入を増やしたいとき
  • 季節のイベントや記念日に合わせて話題を作りたいとき
  • 既存顧客との交流を深め、ファンを増やしたいとき

企業がSNSキャンペーンを活用する場面は、新商品の発売や店舗への集客、季節のイベント、既存顧客との交流など、事業の目的によってさまざまです。

SNSキャンペーンは、知名度の高い大企業だけが実施するものではありません。

飲食店や小売店、地域に根付いた企業でも、目的に合わせて活用できます。

大切なのは、自社が抱えている課題に対して、SNSキャンペーンが役立つ場面を見極めることです。

新商品や新サービスの発売時

新商品を発売するときは、まず多くの人に商品を知ってもらう必要があります。

そこで、発売記念のSNSキャンペーンを実施すれば、新商品に注目してもらうきっかけを作れます。

たとえば、新しい飲料を発売するメーカーなら、商品の発売を記念したプレゼント企画が考えられます。

キャンペーンの告知と一緒に商品の味や特徴を紹介することで、商品を知らなかった人にも情報を届けやすくなります。

特に、新商品の名前や特徴を広めたい時期に活用しやすい方法です。

飲食店や小売店への来店を促したいとき

実店舗を運営する企業では、SNSキャンペーンを来店のきっかけ作りに活用できます。

たとえば、飲食店が公式SNSで期間限定のクーポンを配布し、来店時に提示すると割引を受けられる企画があります。

また、新メニューの発売に合わせてSNS限定の特典を用意する方法も考えられます。

このような企画は、SNSでお店を知った人が実際に足を運ぶきっかけになります。

ただし、フォロワーが増えても店舗への来店につながるとは限りません。

実際に来店してもらいたい場合は、店舗の近くに住む人や通勤・通学する人に魅力が伝わる内容を考えることが大切です。

季節のイベントや企業の記念日

クリスマスやバレンタイン、夏休みなど、季節のイベントもSNSキャンペーンを実施しやすい時期です。

多くの人が関心を持つ話題に合わせることで、普段は企業の投稿を見ない人にも興味を持ってもらうきっかけになります。

たとえば、菓子メーカーならバレンタインに合わせたプレゼント企画、旅行会社なら夏休みに向けた写真投稿企画などが考えられます。

また、企業の創業記念日や店舗の開店記念日に合わせたキャンペーンも活用できます。

記念日ならではの特別感を出せるため、日頃から利用してくれる顧客への感謝を伝える機会にもなります。

既存顧客との交流を深めたいとき

SNSキャンペーンは、新しい顧客を増やすだけでなく、すでに商品を利用している人との関係を深める場面でも役立ちます。

たとえば、愛用している商品の写真や、おすすめの使い方を投稿してもらう企画があります。

商品を使っている人が自分の体験を発信することで、企業と顧客との交流が生まれます。

また、参加者の投稿を通じて、企業が気づかなかった商品の使い方や魅力を知るきっかけにもなります。

こうした交流を継続することは、商品や企業に親しみを持ってもらううえでも大切です。

企業の活用場面を整理すると、次のようになります。

活用場面企画例期待する成果
新商品発売発売記念プレゼント新商品の認知拡大
飲食店・小売店の集客SNS限定クーポン来店や購入の増加
季節のイベント季節限定の投稿企画話題作りや新規顧客との接点
創業・開店記念日周年記念プレゼント既存顧客への感謝と交流
既存顧客との交流商品写真や体験談の募集ファンとの関係強化

企業のSNSキャンペーンでは、話題になりそうな企画を選ぶだけでなく、自社の商品や顧客、実施する時期に合っているかを考えることが重要です。

たとえば、店舗への集客が目的なら全国から応募を集める企画よりも、近隣の人が来店したくなる特典のほうが適しています。

一方で、全国向けの商品を広く知ってもらいたいなら、地域を限定しない企画も選択肢になります。

自社が今どのような成果を求めているのかを整理し、それに合った場面でSNSキャンペーンを活用するとよいでしょう。

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SNSキャンペーンの成功事例|話題になった企画の共通点

・この章の要点まとめ

  • SNSキャンペーンの成功事例には、KFCのプレゼント企画や日本コカ・コーラのハッシュタグ投稿企画がある
  • 話題になったSNSキャンペーンには、共感・意外性・季節性・参加しやすさという共通点がある
  • 企業や飲食店が成功事例を参考にするなら、自社の目的・顧客・予算・運営体制に合う企画を選ぶことが大切

SNSキャンペーンを企画するとき、「実際に成功した企業はどんなことをしているの?」「どうすればSNSで話題になるの?」と気になりますよね。

ただ、成功事例をそのまま真似するだけでは、自社の商品やお店に合った成果につながるとは限らないため、どこを参考にすればよいのか迷うものです。

そこでこの章では、SNSキャンペーンの成功事例から学べる企画のポイントや話題を集める仕掛け、企業・飲食店が自社に合った事例を見極める方法を解説します。

・この章を読んでわかること

SNSキャンペーンの成功事例から学ぶ企画のポイント

<SNSキャンペーンの成功事例から学べるポイント>

  • 企業の目的に合った参加方法を用意する
  • 商品やブランドに関心を持ってもらえる企画にする
  • 応募数やフォロワー増加などの成果を確認する
  • キャンペーン中も参加者との交流を続ける

SNSキャンペーンの成功事例には、参加しやすい仕組みを用意し、商品への関心やフォロワー増加につなげているという特徴があります。

実際に成果を出した企業の企画を見ると、景品の内容だけでなく、参加方法や告知の工夫も参考になります。

日本ケンタッキー・フライド・チキンの成功事例

日本ケンタッキー・フライド・チキンは、2012年9月に「#KFC1年分プレゼント」というSNSキャンペーンを実施しました。

創業者カーネル・サンダースの誕生日である9月9日に合わせ、商品への関心を高めながら、お客様とのつながりを深めることが目的でした。

参加者は公式アカウントをフォローし、指定のハッシュタグを付けて投稿することで応募できました。

景品にはオリジナルチキン1年分が用意され、当選人数は当初の3人から5人へ増やされました。

また、応募期間も9月12日まで延長され、公式アカウントから締め切りまでの残り時間などを積極的に案内しています。

参加者の投稿を公式アカウントで紹介するなど、キャンペーン期間中も交流を続けたことが特徴です。

その結果、約1週間で43,700件の投稿が集まり、公式アカウントのフォロワーは47,800人から86,700人へ増加しました。

さらに、利用者の投稿を通じた延べ接触数は905万回に達したと、当時のTwitter公式ブログで紹介されています。

この事例からは、商品と結び付いた景品を選び、参加者との交流を続けることが、認知拡大やフォロワー獲得につながるとわかります。

日本コカ・コーラ「日本の烏龍茶 つむぎ」の成功事例

日本コカ・コーラは、2015年に「日本の烏龍茶 つむぎ」の発売に合わせ、Twitterで「#私は知らなかった」というハッシュタグを使ったキャンペーンを展開しました。

国産茶葉を使用した烏龍茶の魅力を伝え、商品に対する新しい発見を広げることが目的です。

「私は知らなかった」という言葉は、商品についての発見だけでなく、日常のさまざまな体験にも使えるため、利用者が自分の言葉で投稿しやすい特徴がありました。

2015年2月2日に始まった発売前の企画では、約5,400件のハッシュタグ投稿が集まり、フォロワーは約3,500人増加しました。

さらに、3月16日からの発売に合わせた企画では、約8,300件の投稿が集まり、フォロワーが約2,500人増加しています。

この事例は、豪華な景品だけでなく、利用者が自由に参加できるテーマを用意することも、SNSキャンペーンを広げる方法になると示しています。

2つの成功事例を比較すると、次のようになります。

企業企画の特徴公式に公表された成果
日本ケンタッキー・フライド・チキンチキン1年分のプレゼントとハッシュタグ投稿43,700件の投稿、フォロワー約81%増加
日本コカ・コーラ日常の発見を自由に投稿できるハッシュタグ企画発売時の企画で約8,300件の投稿、フォロワー約2,500人増加

どちらも投稿数やフォロワー数で成果が確認できるSNSキャンペーンの成功事例ですが、売上への影響まで同じように確認できるわけではありません。

そのため、事例を参考にするときは、何を目的にして、どの数字が伸びたのかを分けて考える必要があります。

自社のSNSキャンペーンを成功させたいなら、事例の投稿数だけを見るのではなく、企画の目的・参加条件・景品・告知方法・成果をセットで確認することが大切です。

たとえば、フォロワーを増やしたいならKFCのような参加方法を参考にし、商品への関心を広げたいなら「つむぎ」のような投稿テーマの作り方が参考になります。

成功事例をそのまま真似するのではなく、自社の商品やお客様に合う部分を取り入れると、企画の方向性を決めやすくなります。

話題になったSNSキャンペーンに共通する仕掛け

<SNSキャンペーンが話題になる主な仕掛け>

  • 思わず共感したくなるテーマがある
  • 意外性や楽しさを感じられる
  • 季節や行事など話題にしやすい時期を選んでいる
  • 自分の体験を気軽に投稿できる
  • 友人や家族にも共有したくなる内容になっている

SNSで話題になったキャンペーンには、参加する人自身が「面白い」「誰かに教えたい」と感じられる仕掛けがあります。

企業から一方的に商品を紹介するだけでなく、利用者も企画の一部になれることがポイントです。

たとえば、共感を集める企画なら、日常の小さな失敗やうれしかった体験など、誰もが自分の経験を思い出せるテーマが向いています。

「あなたのおすすめの使い方を教えてください」と呼びかければ、商品を使っている人が自分の言葉で参加できます。

また、意外性を取り入れることも、SNSキャンペーンを話題にする方法の一つです。

普段は見られない商品の裏側を紹介したり、思わず写真を撮りたくなる展示を用意したりすると、投稿するきっかけになります。

さらに、季節や行事との組み合わせも効果的です。

春なら新生活、夏なら旅行や冷たい飲み物、冬ならクリスマスなど、その時期に関心が集まりやすいテーマを選ぶと、企画を身近に感じてもらえます。

話題が広がる仕掛けとして忘れてはいけないのが、参加者が自分の体験や作品を投稿できることです。

たとえば、写真投稿型のキャンペーンなら、撮影した写真を指定のハッシュタグと一緒に紹介してもらう方法があります。

利用者によって作られた写真や感想などの投稿は、UGCと呼ばれています。

企業が用意した広告とは違い、参加者それぞれの視点が表れるため、投稿を見る人も楽しみやすくなります。

ただし、投稿してもらうために、難しい作業や長い文章を求めすぎないことも大切です。

写真を1枚投稿する、好きな選択肢を選ぶなど、参加方法をわかりやすくすると、興味を持った人が行動しやすくなります。

一方で、過度に刺激的な表現や、誰かを傷つける内容で注目を集めようとすると、企業への信頼を損なうおそれがあります。

話題になることだけを優先せず、自社の商品やブランドの印象に合った企画かどうかを確認することが重要です。

多くの人に広めたいときほど、驚きや面白さだけでなく、参加者が安心して楽しめる内容になっているかを考えましょう。

企業・飲食店のSNSキャンペーン事例を見る際の判断軸

<企業・飲食店の事例を選ぶ判断ポイント>

  • 自社と同じ目的のキャンペーンか
  • 商品やお客様に合った参加方法か
  • 企業規模や予算に合っているか
  • 来店・購入などの成果につながるか
  • 担当者や店舗スタッフが無理なく対応できるか

企業や飲食店のSNSキャンペーン事例を参考にするときは、話題になった規模よりも、自社の目的やお客様に合った企画かどうかで選ぶことが大切です。

たとえば、大企業が実施した豪華なプレゼント企画でも、小さな飲食店が同じ内容を真似する必要はありません。

新商品の認知を広げたい企業と、近くのお客様に来店してほしい飲食店では、目指す成果が違うためです。

まずは、自社が何を達成したいのかを基準に、SNSキャンペーンの例を比較してみましょう。

業種別に考えられる企画例は、次のとおりです。

企業・店舗の種類主な目的向いている企画例
一般消費者向け企業商品認知・フォロワー獲得新商品のプレゼント企画、フォロー型キャンペーン
法人向け企業サービスへの関心・問い合わせ増加仕事の悩みや活用事例を募集する企画
飲食店・カフェ来店・予約促進限定メニューの紹介、来店特典
小売店・地域店舗店舗認知・購入促進店舗写真の投稿企画、店頭で使える特典

この表は、実際の成果を比較したものではなく、業種ごとに考えられる企画例を整理したものです。

一般消費者向けの企業なら、多くの人に商品を知ってもらうために、フォローや投稿を条件としたキャンペーンが候補になります。

一方で、法人向けの企業では、プレゼントへの応募数だけでなく、サービスに関心を持つ企業担当者との接点を増やせるかが重要です。

たとえば、業務で困っていることを募集したり、サービスの活用事例を紹介してもらったりする企画が考えられます。

また、飲食店のSNSキャンペーンでは、料理や店内の写真を投稿してもらう企画や、季節限定メニューの紹介が取り入れやすい例です。

料理の写真に店舗の位置情報を付けてもらえば、投稿を見た人がお店の場所を調べるきっかけになります。

実際に利用したお客様の感想や写真が集まれば、お店の雰囲気を知ってもらうことにもつながります。

ただし、よい口コミだけを求めたり、投稿内容を不自然に指定したりするのではなく、お客様が自由に感想を伝えられる企画にすることが大切です。

来店特典を用意する場合は、SNS上での応募だけで終わらず、店舗で実際に対応できるかも確認しましょう。

たとえば、応募投稿をスタッフに見せてもらう方法なら、どの投稿を確認するか、特典をいつ渡すか、同じ人が何度も利用できるかを事前に決めておく必要があります。

また、スタッフ全員が特典の内容を把握していなければ、来店したお客様を待たせたり、案内に違いが出たりするおそれがあります。

企業の場合も、企画を考える担当者だけでなく、SNSへの投稿を管理する人、法律や応募条件を確認する人、問い合わせに答える人が必要です。

規模の大きいキャンペーンを参考にする場合は、社内での確認や承認、参加者への対応まで無理なくできるかを判断しましょう。

自社に合った事例を選ぶには、次のように考えると整理しやすくなります。

  1. 目的が近い企業や店舗の事例を選ぶ
  2. 参加方法が自社のお客様に合うか確認する
  3. 景品や特典を自社の商品に置き換える
  4. 予算や担当者の人数で実施できるか判断する

たとえば、全国展開する企業のプレゼント企画を参考にする場合でも、地域の飲食店なら人気メニューの特典に置き換える方法が考えられます。

自社の目的が来店促進なら、全国から応募を集める企画よりも、近くのお客様が参加しやすい内容を優先したほうがよいでしょう。

SNSキャンペーンの成功事例は、話題性だけで判断せず、自社の目的・お客様・予算・運営体制に合っているかを基準に選ぶことが重要です。

他社の企画をそのまま真似するのではなく、自社の商品や店舗の強みに合わせて内容を変えることで、実現しやすいキャンペーンを考えられます。

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SNSキャンペーンのやり方|企画から告知・応募受付までの方法

・この章の要点まとめ

  • SNSキャンペーンは、目的・ターゲット・参加者に取ってほしい行動・KPIを決めることから始める
  • 企画書には、応募方法・景品・期間・予算・スケジュール・担当者・成果の測定方法をまとめる
  • 応募方法は、フォロワー獲得ならフォロー型、認知拡大ならシェア型、投稿を集めるならハッシュタグ型や写真投稿型を選ぶ
  • チラシ・バナーには景品・応募方法・期間をわかりやすく掲載し、SNS・Webサイト・店舗を連動させて告知する
  • 応募受付・抽選・当選連絡まで適切に管理し、終了後はKPIの達成率や費用対効果を測定して次回の改善につなげる

SNSキャンペーンを実施したいと思っても、「何から準備すればいいの?」「応募方法や告知はどう決めればいいの?」と迷いますよね。

フォローやシェア、ハッシュタグ投稿など参加方法が多く、企画書の作成から応募受付、終了後の効果測定まで、どのような順番で進めればよいのか悩むところです。

そこでこの章では、SNSキャンペーンの目的やターゲットの決め方、企画書に必要な項目、参加方法の選び方、チラシ・バナーでの告知方法、終了後の効果測定までわかりやすく解説します。

・この章を読んでわかること

SNSキャンペーンの目的・ターゲットを決める

<SNSキャンペーンの目的・ターゲットを決める流れ>

  1. キャンペーンで達成したい目的を一つ決める
  2. 参加してほしい人の年齢・興味・行動を具体化する
  3. 参加者に取ってほしい行動を決める
  4. 目的に合ったKPIと目標数値を設定する

SNSキャンペーンの企画では、最初に「何を達成したいのか」と「誰に参加してほしいのか」を決めることが大切です。

目的が決まっていないまま企画を進めると、応募者は集まっても、商品の認知拡大や売上につながらないことがあります。

まずは、フォロワー獲得、新商品の認知拡大、来店促進、購入促進などから、今回もっとも重視する目的を一つ選びましょう。

たとえば、新しい飲食店をオープンする場合は、全国のフォロワーを増やすことよりも、店舗の近くに住む人に知ってもらうことが重要です。

一方で、全国向けに販売する新商品なら、商品を知らない人に広く情報を届けることが目的になります。

次に、SNSキャンペーンへ参加してほしいターゲットを具体的に考えます。

年齢や性別だけではなく、普段どのようなSNSを使い、何に興味があり、どんな悩みを持っているのかまで整理すると、企画の方向性が決まりやすくなります。

たとえば、20代の女性に新しい化粧品を知ってもらいたい場合は、普段から美容情報を見ている人を想定する方法があります。

このように対象を具体化すると、参加したくなる企画や景品を考えやすくなります。

さらに、キャンペーンを見た人に何をしてほしいのかも決めておきましょう。

公式アカウントをフォローしてほしいのか、商品について投稿してほしいのか、店舗に来てほしいのかによって、必要な参加条件は変わります。

目的とターゲットの組み合わせを整理すると、次のようになります。

主な目的ターゲットの例期待する行動
新商品の認知拡大商品をまだ知らない人商品情報を見る・共有する
フォロワー獲得自社の商品に興味がある人公式アカウントをフォローする
店舗への集客店舗の近くに住む人来店する・クーポンを利用する
商品購入の促進購入を検討している人商品ページを見る・購入する
ファンとの交流すでに商品を利用している人使用感や体験を投稿する

最後に、キャンペーンの成果を判断するKPIと目標数値を決めます。

たとえば、フォロワー獲得を目的にするなら「実施期間中に新規フォロワーを500人増やす」といった目標が考えられます。

店舗への集客が目的なら、クーポンの利用件数やキャンペーン経由の来店数を目標にするとよいでしょう。

目標数値は適当に決めず、過去の投稿への反応や通常のフォロワー増加数、予算などを参考に設定することが大切です。

SNSキャンペーンの目的とターゲットが曖昧なままだと、景品の魅力だけで応募した人が集まり、企業が本来求めていた成果につながらないことがあります。

まずは「誰に」「何をしてほしいのか」「どの数字で成功を判断するのか」を決めると、企画を考えやすくなります。

SNSキャンペーンの企画書に入れる項目

<SNSキャンペーンの企画書に入れる主な項目>

  • 企画の背景・目的・ターゲット・KPI
  • キャンペーンの内容・参加方法・応募期間・景品
  • 告知方法・実施スケジュール・必要な予算
  • 担当者・応募管理・抽選・当選連絡の方法
  • 問い合わせ対応・不正応募対策・成果の測定方法

SNSキャンペーンの企画書には、目的や企画内容だけでなく、予算・スケジュール・担当者・成果の測定方法までまとめておくことが大切です。

企画書は、社内の承認を得たり、運営に関わる担当者と情報を共有したりするために使用します。

特に複数の部署や外部の制作会社が関わる場合は、誰が何を担当するのかを明確にしておくと、準備を進めやすくなります。

まず、企画書の冒頭には、なぜSNSキャンペーンを実施するのかを記載します。

たとえば、「新商品の発売に合わせて認知度を高めたい」「公式アカウントのフォロワーを増やしたい」など、実施する理由を簡潔にまとめましょう。

次に、参加してほしいターゲットと、達成したいKPIを記載します。

そのうえで、キャンペーンの内容を具体化していきます。

企画書に入れる項目と記載内容の例を整理すると、次のとおりです。

項目記載内容の例
企画の背景新商品の発売に合わせて認知度を高めたい
目的・KPI新規フォロワー500人の獲得
ターゲット美容に関心がある20代〜30代の女性
実施するSNSInstagram
企画内容新商品発売記念のプレゼント企画
参加方法公式アカウントのフォローと指定投稿へのコメント
応募期間11月1日〜11月14日
景品・当選人数新商品を抽選で10人にプレゼント
告知方法通常投稿・ストーリーズ・公式サイト
予算景品代・制作費・広告費・発送費・運営費
運営体制企画担当・投稿担当・応募確認担当・発送担当
注意点応募規約・不正応募・問い合わせ・個人情報への対応
効果測定応募数・フォロワー増加数・終了後の継続率

表の内容は、架空のSNSキャンペーンを想定した企画書の記入例です。

実際の企画では、自社の予算や商品の特徴に合わせて内容を調整してください。

特に重要なのが、実施スケジュールと担当者の整理です。

キャンペーン開始日だけを決めるのではなく、企画の承認、応募規約の確認、告知画像の制作、応募受付、抽選、景品発送までの日程を記載しておきましょう。

たとえば、11月1日に開始するなら、10月中に告知画像や応募規約を完成させ、社内確認を終える計画を立てます。

さらに、抽選担当者や当選者への連絡担当者、問い合わせへの対応担当者を決めておくと、実施後の混乱を防ぎやすくなります。

予算についても、景品代だけでなく、画像制作や広告配信、発送、問い合わせ対応などにかかる費用を含めて考えることが重要です。

また、SNSとWebサイト、店舗を連動させるキャンペーンでは、それぞれの役割も企画書に記載します。

たとえば、SNSは告知、Webサイトは応募規約の案内、店舗は特典の利用場所といった形で整理すると、参加者の動きを考えやすくなります。

複数のSNSから同じ応募ページへ誘導する場合は、重複応募をどのように確認するかも決めておきたいところです。

さらに、景品表示法や各SNSのルール、個人情報の取り扱いなど、実施前に確認する項目も企画書へ記載しましょう。

SNSキャンペーンの企画書では、魅力的なアイデアだけでなく、予算内で実施できるか、担当者が対応できるか、成果を確認できるかまで整理することが大切です。

社内で企画を説明するときも、必要な費用と期待する成果がわかれば、実施する価値を判断してもらいやすくなります。

フォロー・シェア・ハッシュタグ・写真投稿の方法を選ぶ

<SNSキャンペーンの応募方法を決める流れ>

  1. 目的に合わせてフォロー・シェア・投稿などの参加方法を選ぶ
  2. 景品・当選人数・応募期間を決める
  3. 必要なハッシュタグや公開設定などの応募条件を決める
  4. 応募確認・抽選・当選連絡・景品発送の流れを整える
  5. 実施前に応募テストを行い、問題なく確認できるか調べる

SNSキャンペーンの応募方法は、フォロワー獲得ならフォロー型、情報を広めたいならシェア型、利用者の投稿を集めたいならハッシュタグ型や写真投稿型を基本に選びます。

参加方法を複雑にすると応募の手間が増えるため、目的を達成するために必要な条件だけを設定することが大切です。

たとえば、フォローとコメントで応募できる企画に、写真投稿や外部サイトへの登録まで追加すると、参加をためらう人が増えることも考えられます。

また、SNSキャンペーンでプレゼントを用意する場合は、自社の商品やターゲットの興味に合った景品を選びましょう。

景品の内容、当選人数、応募期間を決めたうえで、応募条件を明確にします。

フォロー型キャンペーンの応募方法

SNSのフォローを条件にするキャンペーンでは、応募してほしい公式アカウントを指定します。

たとえば、Instagramで実施する場合は、公式アカウントをフォローし、指定投稿へコメントする方法が考えられます。

企業側は、応募受付が終了したあとにコメントを確認し、応募条件を満たしたアカウントを整理します。

その後、抽選によって当選者を決め、必要に応じてフォロー状況を確認します。

応募条件には、対象アカウント、必要な操作、応募期間、抽選時に確認する条件を記載しておきましょう。

また、複数アカウントを使った応募を認めるかどうかも、あらかじめ決める必要があります。

特にXでは、キャンペーンへの重複応募を目的とした複数アカウントの作成を促さず、複数アカウントでの応募を無効にするルールを明記するよう案内されています。

フォロワーを長く維持したい場合は、景品を自社の商品やサービスに関連したものにすると、商品自体に興味がある人へ届けやすくなります。

シェア・リポスト型キャンペーンの応募方法

SNSのシェアを使ったキャンペーンでは、どの投稿を、どの機能で共有してもらうのかを指定します。

たとえば、Xなら公式アカウントの対象投稿をリポストする方法や、コメントを添えて引用する方法があります。

リポストを条件にする場合は、参加者に対象投稿のリポストボタンを押してもらい、企業側で応募状況を確認します。

引用投稿なら、指定した内容や感想を加えてもらうことで、キャンペーンの話題を広げる方法も考えられます。

ただし、非公開アカウントの投稿や一部の共有操作は、企業側から確認できない場合があります。

また、Xでは検索結果や画面上の表示だけですべての応募を把握できるとは限りません。

そのため、応募の確認方法を事前に試し、必要に応じて公式アカウントへのメンションを条件に含めるなど、確認しやすい仕組みを検討しましょう。

なお、同じ投稿を何度も繰り返すことを促す企画は避け、対象SNSのルールに沿った応募条件にしてください。

ハッシュタグ・写真投稿型キャンペーンの応募方法

SNSキャンペーンでハッシュタグを使う場合は、最初に企画専用のハッシュタグを決めます。

たとえば、商品名と企画名を組み合わせた短い言葉なら、参加者が入力しやすくなります。

ハッシュタグを決める前には、InstagramやXの検索画面で同じ言葉を検索し、既存の投稿や似た名前の企画がないか確認しましょう。

写真投稿型のSNSキャンペーンでは、参加者が撮影しやすいテーマを設定することも大切です。

たとえば、食品メーカーなら「商品を使った料理の写真」、飲食店なら「店舗で楽しんだメニューの写真」といったテーマが考えられます。

応募条件には、必要なハッシュタグ、公式アカウントへのメンション、写真や動画の条件、投稿の公開設定を記載します。

Instagramで実施するなら、参加者には投稿作成画面で写真を選び、キャプションに指定ハッシュタグを入力してもらう形が考えられます。

企業側は、指定ハッシュタグの検索やメンションの通知を使い、対象となる投稿を確認します。

ただし、検索結果にすべての投稿が表示されるとは限らないため、応募確認の方法は実施前に試しておきましょう。

優秀作品を選ぶ企画では、テーマとの一致、商品の魅力の伝わりやすさ、写真の見やすさなど、選定基準もあらかじめ決めておくと安心です。

なお、応募された写真や動画を企業の広告や公式サイトで再利用する場合は、投稿者の許可や写っている人の権利にも配慮する必要があります。

応募受付から抽選・当選連絡までの流れ

参加方法が決まったら、実際に応募を受け付けられる状態を整えます。

応募期間中は、指定された操作や投稿を確認し、必要に応じて応募者のアカウント名、応募日時、確認状況を管理表に記録します。

応募受付が終了したら、締切後の応募や条件を満たしていない応募、重複応募などを確認し、抽選対象者を確定します。

抽選で当選者を決める場合は、抽選対象者の一覧を作成し、重複のない管理番号を割り当てたうえで、無作為に選ぶ方法が考えられます。

当選者が決まったら、あらかじめ告知した方法で連絡し、景品発送に必要な情報を案内します。

住所や氏名が必要な場合は、公式アカウントからの案内であることがわかるようにし、安全な入力フォームなどで必要な情報だけを受け付けましょう。

最後に、当選者の返信状況や発送状況を記録し、連絡漏れや二重発送を防ぎます。

SNSキャンペーンは、参加しやすい応募方法を選ぶだけでなく、企業側がすべての応募を適切に確認・管理できるかまで考えることが重要です。

開始前に担当者同士で応募テストを行い、参加方法や応募確認、当選連絡の流れに問題がないか確認しておくと安心です。

SNSキャンペーンをチラシ・バナーで告知する

<SNSキャンペーンを告知する流れ>

  1. キャンペーン名・応募方法・期間・景品を整理する
  2. チラシとバナーの用途に合わせてデザインを作る
  3. SNSの投稿や応募ページへ移動できるリンクを設定する
  4. 予告・開始・期間中・締切前の告知予定を決める
  5. SNS・Webサイト・店舗などで連動して告知する

SNSキャンペーンの告知では、チラシやバナーを見た人が「何をもらえるのか」「いつまで応募できるのか」「どう参加するのか」をすぐに理解できることが大切です。

せっかく魅力的なプレゼントを用意しても、応募方法がわかりにくければ参加してもらう機会を逃してしまいます。

まずは、キャンペーン名、景品、応募期間、参加方法、対象者、注意事項を整理しましょう。

特に景品と応募方法は目に入りやすい位置に配置し、詳しい条件は応募規約で確認できるようにすると、情報を整理しやすくなります。

SNSキャンペーンのチラシを作る方法

SNSキャンペーンのチラシは、店舗やイベント会場などで、SNSを見ていない人にも企画を知らせたい場合に役立ちます。

チラシを作るときは、上部にキャンペーン名と景品の情報を配置し、その下に応募期間と参加方法をまとめるとわかりやすくなります。

たとえば、飲食店のプレゼント企画なら、上部に「新メニュー発売記念キャンペーン」、中央に景品の写真、下部に応募方法を配置する構成が考えられます。

また、チラシからSNSへ移動してもらうために、QRコードを掲載する方法もおすすめです。

QRコードの作成には、応募先となるSNS投稿や応募ページのURLを使用します。

作成したQRコードをチラシに配置するときは、「QRコードからキャンペーン投稿を確認できます」など、移動先がわかる言葉を添えましょう。

QRコードは小さすぎると読み取りにくくなるため、印刷した状態でスマートフォンのカメラから読み取れるか確認することが大切です。

さらに、店舗で配布する場合は、レジ付近や入口、商品売り場など、お客さんの目に入りやすい場所に設置するとよいでしょう。

チラシを見た人がその場で応募できるようにすると、SNSへの移動も促しやすくなります。

SNSキャンペーンのバナーを作る方法

SNSキャンペーンのバナーは、SNS投稿や広告、企業のWebサイトなどで企画を知らせるために使います。

チラシとは異なり、スマートフォンの小さな画面で見られることが多いため、文字を詰め込みすぎないことが重要です。

基本的には、キャンペーン名、景品、応募期間、参加方法の順に情報を整理すると、内容が伝わりやすくなります。

たとえば、バナーの中央に景品の写真と「抽選で10名様にプレゼント」という言葉を大きく配置し、その下に応募期間を掲載する構成が考えられます。

応募方法の詳しい説明や注意事項は、投稿本文や応募ページで案内すると、バナーの文字数を抑えられます。

なお、Instagramのフィード投稿、ストーリーズ、広告などでは、使用する画像の形や表示される範囲が異なります。

特にストーリーズやリールでは、画面上のアカウント名や操作ボタンと文字が重ならないように配置しましょう。

投稿用・広告用・Webサイト用のバナーは、同じ画像を無理に使い回すのではなく、掲載先に合わせて文字の位置や大きさを調整することが大切です。

画像を完成させたら、実際に掲載するSNSの投稿プレビューや広告管理画面で表示を確認しましょう。

スマートフォンでも景品や応募期間が読めるか、文字が途中で切れていないかを確認してから公開すると安心です。

SNSキャンペーンを告知するタイミングと文章の作り方

SNSキャンペーンの告知は、開始時だけでなく、応募期間に合わせて複数回行うと、企画を知ってもらう機会を増やせます。

たとえば、14日間のキャンペーンなら、開始前の予告、開始当日、期間中、締切前の4つのタイミングで告知する方法があります。

予告では「近日開催」として企画への期待を高め、開始当日は景品と応募方法をわかりやすく伝えましょう。

期間中は応募方法を改めて案内し、締切前には終了日時を知らせると、参加を忘れていた人にも気づいてもらいやすくなります。

告知文は、最初にキャンペーンの魅力を伝え、そのあとに応募方法、締切日時、詳しい条件の確認先を記載する構成がおすすめです。

たとえば、「新商品発売記念!抽選で10名様にプレゼント」と伝えたあとに、「公式アカウントをフォローして対象投稿にコメント」と続けると、参加方法がわかりやすくなります。

応募期間は「11月14日23時59分まで」のように、日付だけでなく終了時刻まで明記すると誤解を防げます。

SNS・Webサイト・店舗を連動させて告知する

SNSキャンペーンの告知は、SNSの投稿だけに限定する必要はありません。

公式アカウントの固定投稿、SNS広告、企業のWebサイト、メール、店舗のチラシなどを組み合わせる方法があります。

たとえば、SNSではキャンペーンの魅力を伝え、Webサイトでは詳しい応募条件を案内し、店頭ではQRコード付きのチラシを配布する形です。

複数のSNSを連動させる場合も、応募先を一つにまとめると、参加者が迷いにくくなります。

ただし、掲載場所ごとに異なる応募条件を記載すると混乱するため、キャンペーン名、応募期間、条件は統一しましょう。

SNSキャンペーンの告知では、デザインの目立ちやすさだけでなく、見た人が迷わず応募できることが重要です。

チラシやバナーを公開する前に、実際の応募ページまで移動できるか、必要な条件が正しく伝わるかを確認しておきましょう。

SNSキャンペーン終了後に効果を測定する

<SNSキャンペーン終了後の効果測定の流れ>

  1. 応募数・フォロワー数・投稿への反応などを集計する
  2. キャンペーン前後の数値を比較する
  3. 最初に決めたKPIの達成状況を確認する
  4. 費用と成果を比較し、SNSごとの違いを整理する
  5. 良かった点と改善点をまとめ、次回の企画に活かす

SNSキャンペーン終了後は、応募数だけで成功を判断せず、最初に設定した目的とKPIに対して、どのような成果が得られたかを確認することが大切です。

応募者が多く集まっても、フォロワーがすぐに減ったり、商品への関心が高まらなかったりすれば、企業が期待した成果を得られていないこともあります。

まずは、キャンペーン期間中の応募数、フォロワー増加数、投稿の表示回数、いいねやコメントなどを集計しましょう。

Instagramでは、プロアカウントで利用できるインサイトから、投稿の閲覧状況や反応などを確認できます。

アプリで公式アカウントのプロフィールを開き、「プロフェッショナルダッシュボード」や「インサイト」から対象期間の数値を確認しましょう。

個別の投稿については、投稿画面の「インサイトを見る」から反応を確認できる場合があります。

表示される項目や画面名はアカウントの種類やアプリの更新状況によって異なるため、実際の画面に表示される項目を確認してください。

次に、キャンペーン開始前と終了後の数値を比較します。

たとえば、開始前のフォロワーが5,000人、終了時が5,800人なら、期間中に800人増えた計算です。

ただし、同じ期間にほかの投稿や広告も実施している場合は、増加した800人すべてをキャンペーンの成果と判断することはできません。

実施前の同じ日数と比較したり、キャンペーン専用のリンクやクーポンを利用したりすると、成果を判断しやすくなります。

確認する主な数値と集計方法を整理すると、次のようになります。

確認する項目測定方法判断するポイント
応募数有効な応募件数を集計想定した参加人数に達したか
フォロワー増加数終了時の人数から開始前の人数を引く目標人数を獲得できたか
投稿への反応いいね・コメント・シェアなどを集計ユーザーの関心を集められたか
UGC投稿数条件に合う投稿を集計利用者による発信が増えたか
サイト訪問数アクセス解析や専用リンクで確認SNSからサイトへ誘導できたか
来店・購入数専用クーポンや注文データで確認実際の売上につながったか
フォロワー継続率終了後のフォロワー数を追跡獲得したフォロワーが定着したか

フォロワーの継続状況は、キャンペーン終了直後だけでなく、1か月後などにも確認するとよいでしょう。

ただし、アカウント全体のフォロワー数の変化だけでは、キャンペーンで獲得した人が何人残ったかを正確に判断できません。

個々の獲得者を識別できない場合は、終了後のフォロワー数の推移を継続的に確認し、定着状況の参考にしましょう。

キャンペーンの目標達成率を確認する

集計が終わったら、最初に設定したKPIと実際の成果を比較します。

たとえば、新規フォロワー500人の獲得を目標にしていて、実際に800人増えた場合は、目標達成率が160%になります。

計算方法は「実績÷目標×100」です。

反対に、目標500人に対して300人だった場合は、達成率60%です。

目標に届かなかった場合は、応募条件が難しくなかったか、景品がターゲットに合っていたか、告知が十分に届いていたかなどを振り返りましょう。

数字の良し悪しだけでなく、その結果になった理由を考えることが次回の改善につながります。

費用と成果を比較して効率を確認する

SNSキャンペーンでは、どれだけ成果が出たかに加えて、その成果を得るためにいくら使ったのかも確認する必要があります。

たとえば、キャンペーンの総費用が10万円で、新規顧客を50人獲得できた場合、顧客1人あたりの獲得費用は2,000円です。

総費用には、景品代、広告費、画像制作費、発送費、運営費などを含めます。

フォロワー獲得が目的なら、総費用を増加人数で割り、フォロワー1人あたりにかかった費用を参考にする方法もあります。

ただし、フォロワーの増加人数と実際に獲得した新規顧客数は異なるため、同じ成果として扱わないようにしましょう。

SNSや告知方法ごとの成果を比較する

InstagramとXなど、複数のSNSを連動させたキャンペーンでは、媒体ごとの結果を比較することも大切です。

たとえば、Instagramでは投稿への反応が多く、Xでは専用リンクのクリック数が多いといった違いが見られることもあります。

Webサイトへ誘導する場合は、SNSごとに異なる計測用のリンクを用意しておくと、どこから訪問したのかを確認しやすくなります。

Googleアナリティクスを使っている場合は、リンクにUTMパラメータと呼ばれる識別情報を付けることで、流入元やキャンペーンごとの訪問状況を分析できます。

また、店舗とSNSを連動させた場合は、配布したクーポンの利用数や店舗での申告件数を集計する方法も考えられます。

ただし、複数の媒体で同じ告知を見た人がいるため、媒体別の成果を単純に合計すると重複することがあります。

応募者数や購入者数は、可能な範囲で重複を除いて集計しましょう。

振り返りをまとめて次回の企画に活かす

最後に、キャンペーンの実施結果を社内で共有できるように整理します。

報告内容は、設定した目的、実際の数値、かかった費用、良かった点、改善したい点を中心にまとめるとわかりやすくなります。

たとえば、「応募数は目標を達成したが、終了後のフォロワー数が減少した」という結果なら、次回は景品内容や終了後の投稿内容を見直すことが考えられます。

一方で、応募数は少なくても購入件数が増えた場合は、販売促進の目的に対して良い成果が得られたと判断できることもあります。

SNSキャンペーンの成功は応募数の多さだけで決まるものではなく、目的に合った成果を得られたかどうかで判断することが重要です。

実施結果を数値と具体的な改善点で残しておけば、次回のキャンペーンをより効果的に進めやすくなります。

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SNSキャンペーンの費用はいくら?ツール・代行・事務局を比較

・この章の要点まとめ

  • SNSキャンペーンの費用は実施規模や外注範囲で変わり、ツールは月額5万円から、事務局代行は15万円からの料金例がある
  • 無料ツールでも応募収集や抽選ができ、有料ツールは不正対策や当選連絡などの運営作業を効率化しやすい
  • SNSキャンペーンツールは、対応SNS・必要な機能・料金総額・契約期間・サポート内容で比較する
  • 代行会社には企画・制作・広告運用などを、事務局には応募確認・抽選・当選連絡・景品発送などを依頼できる

SNSキャンペーンを実施したいとき、「費用はいくらかかるの?」「無料ツールで十分なのか、代行会社に頼んだほうがよいの?」と迷いますよね。

ただ、必要な費用はキャンペーンの規模や使うツール、外部に任せる業務によって変わるため、自社に合った方法を判断するのは難しいものです。

そこでこの章では、SNSキャンペーンの費用相場と内訳、無料・有料ツールの違いや比較ポイント、代行会社・事務局に依頼できる業務をわかりやすく解説します。

・この章を読んでわかること

SNSキャンペーンの費用相場と内訳

<SNSキャンペーンの費用の目安>

  • 自社で簡単な企画を実施するなら、景品代や発送費などを中心に予算を組める
  • 有料ツールを使う場合は、月額数万円以上の利用料がかかるサービスもある
  • 事務局業務を外注する場合は、15万円以上の料金例がある
  • 景品・制作・広告・抽選・発送などを含めた総額で比較することが大切

SNSキャンペーンの費用は、自社で運営するか、専用ツールや代行会社を利用するかによって大きく変わります。

小規模なプレゼント企画なら、自社の担当者が応募確認や抽選を行い、外部への支払いを景品代や発送費などに抑える方法があります。

一方で、応募者が多い企画や複数のSNSで実施する企画では、専用ツールの利用料や事務局への外注費も考える必要があります。

実際に、SNSキャンペーンツールの「ATELU」は、提供会社のコムニコが月額5万円からの料金を公表しています。

ただし、これは公表された基本料金の例であり、初期費用や契約期間、追加サービスによって支払総額は変わります。

また、アディッシュプラスのSNSキャンペーン事務局支援では、Xのフォロー&リポストキャンペーンについて、15万円からの料金例が掲載されています。

こちらも景品代と発送費は別になるため、15万円だけでキャンペーン全体を実施できるという意味ではありません。

主な費用の内訳を整理すると、次のとおりです。

費用項目主な内容費用が変わる条件
景品代商品、ギフト券、クーポンなど景品単価、当選人数
制作費告知画像、動画、応募ページなど制作物の数、デザインの内容
広告費SNS上でキャンペーンを宣伝する費用広告の配信期間、予算
ツール利用料応募収集、抽選、当選通知など利用期間、機能、実施回数
事務局運営費問い合わせ、応募確認、抽選、当選連絡など応募規模、対応期間、委託範囲
発送費景品の梱包、配送など発送件数、商品の大きさ

たとえば、1,000円の商品を100人にプレゼントする場合、景品代だけで10万円になります。

そこに発送費や告知画像の制作費、ツール利用料などを加えた金額が、実際の予算です。

反対に、デジタルクーポンを配布する企画なら、商品の梱包や配送にかかる費用を減らせます。

ただし、クーポンの発行や管理に費用がかかる場合もあるため、景品の種類だけで安さを判断しないことが大切です。

予算を決めるときは、まずフォロワー増加や応募数、来店数などの目標を設定しましょう。

たとえば、予算20万円で新しいフォロワーを500人増やすことを目指すなら、目標達成時のフォロワー1人あたりの獲得費用は400円です。

実施後に実際の増加人数と費用を比べることで、予算に見合う成果が出たかを判断しやすくなります。

ただし、フォロワー数が増えただけでは売上への効果を判断できないため、購入や来店が目的なら、その数字も合わせて確認する必要があります。

SNSキャンペーンの費用を比較するときは、ツールや代行会社の料金だけではなく、景品・広告・制作・発送を含めた総額で判断しましょう。

自社で対応できる作業と外部に任せたい作業を整理しておくと、必要以上に予算をかけずに企画を進めやすくなります。

SNSキャンペーンツールの機能と無料・有料の違い

<無料・有料ツールの主な違い>

  • 無料ツールでも応募者の収集や抽選に対応するサービスがある
  • 有料ツールは応募管理・不正対策・当選連絡・集計などをまとめて効率化しやすい
  • 無料ツールの応募件数・利用期間・データ出力などの制限はサービスごとに確認が必要
  • 応募規模や運営作業が増えたら、有料ツールへの切り替えを検討する

SNSキャンペーンツールは、無料でも応募者の管理や抽選ができるサービスがあり、有料になると複数の企画や大量の応募を管理しやすくなります。

SNSキャンペーンツールは、応募情報の収集や当選者の抽選、当選連絡などの作業を効率化するサービスです。

小規模な企画なら手作業で対応する方法もありますが、応募が増えると条件確認や抽選に時間がかかります。

専用ツールを利用すれば、応募者の情報をまとめたり、条件に合う人から当選者を選んだりする作業を減らせます。

主な機能を整理すると、次のとおりです。

機能できること
応募収集応募者や対象投稿の情報をまとめる
抽選応募条件を満たした人から当選者を選ぶ
不正対策重複応募や不審な応募を確認する
当選連絡当選者へのメッセージ送信や管理を行う
結果の集計応募数や参加状況を確認する
データ出力応募者情報や集計結果を保存・出力する

ただし、すべてのSNSキャンペーンツールにこれらの機能が備わっているわけではありません。

特に、応募条件の自動確認、不正応募の判定、当選者への自動連絡は、利用するサービスによって対応範囲が異なります。

無料ツールでできること

SNSキャンペーンツールには、無料で企画を作成し、応募者を管理できるサービスがあります。

たとえば「つなぐSNS」は、事業者が無料で登録し、キャンペーンページを作成できるサービスです。

公式サイトでは、次の機能が無料で利用できるものとして紹介されています。

  • キャンペーンページの作成
  • 応募者リストの自動作成
  • ワンクリックでの抽選
  • 当選通知用のメッセージ文面の自動生成

対応SNSとしては、X・Instagram・TikTokが案内されています。

このように、無料ツールでも応募の受付から抽選までを効率化できるサービスがあります。

ただし、当選通知の文面を自動生成できることと、当選者へ自動送信できることは別なので、対応範囲を確認しておきましょう。

また、無料で利用する際に気を付けたいのが、機能や利用条件の制限です。

たとえば、応募件数の上限、利用期間、応募データの出力、対応SNS、複数キャンペーンの管理などが確認項目になります。

なお、つなぐSNSの公開情報からは、これらすべての項目について具体的な上限を確認できるわけではありません。

そのため、無料だから応募件数が少ない、データを出力できないと決め付けず、利用前にサービスごとの条件を確認することが大切です。

有料ツールでできること

有料のSNSキャンペーンツールには、応募管理や抽選だけでなく、複数の企画を継続して運営できるサービスがあります。

たとえば、スマートシェアが提供する「OWNLY」は、X・Instagram・LINEなどに対応し、15種類以上のキャンペーンを利用できます。

参加者リストの管理や抽選、当選連絡、結果の集計に加え、不正利用者を当選対象から除外するための機能も紹介されています。

また、コムニコが提供する「ATELU」は、応募者の収集、当選条件の確認、抽選、当選連絡などを効率化できるサービスです。

これらのツールは、応募者が多い企画や、キャンペーンを繰り返し実施する企業に向いています。

無料・有料ツールの主な違いを整理すると、次のとおりです。

比較項目無料ツール有料ツール
費用無料で利用できる機能がある初期費用や利用料がかかる
応募収集自動収集に対応するサービスがある複数の応募方式を管理できるサービスがある
抽選抽選機能を使えるサービスがある応募条件の確認と抽選をまとめて管理できるサービスがある
不正対策対応状況を個別に確認不正利用者を抽選対象から除外できるサービスがある
当選連絡文面作成などに対応するサービスがある当選通知の送信を効率化できるサービスがある
データ管理保存期間や出力条件を確認集計やデータ出力に対応するサービスがある
運営サポート対応範囲を個別に確認導入支援や事務局代行を依頼できるサービスがある

なお、有料ツールでも、すべての機能やサポートが基本料金に含まれるとは限りません。

無料ツールから有料ツールへの切り替えを考える目安は、応募確認や抽選にかかる作業が増え、担当者だけでは対応が難しくなったときです。

また、複数のSNSで同時にキャンペーンを実施したい場合や、応募データをまとめて分析したい場合も、有料サービスを検討する理由になります。

無料か有料かだけで判断せず、自社に必要な機能が使えるか、応募件数に対応できるか、担当者の作業をどれだけ減らせるかで選びましょう。

まずは無料ツールで小規模な企画を試し、運営する回数や応募規模が増えた段階で有料ツールを検討すると、無駄な費用を抑えやすくなります。

SNSキャンペーンツールを比較するポイント

<SNSキャンペーンツールの比較ポイント>

  • 利用するSNSと応募方法に対応しているか
  • 応募収集・抽選・不正対策・集計などの必要な機能があるか
  • 初期費用・月額料金・追加料金を含めて予算に合うか
  • 応募規模や実施回数に合った契約ができるか
  • 導入支援や問い合わせ対応などのサポートがあるか

SNSキャンペーンツールを比較するときは、料金の安さだけでなく、実施したい企画に必要な機能がそろっているかを最優先に確認しましょう。

同じSNSキャンペーンツールでも、対応しているSNSや応募方法、料金体系は異なります。

たとえば、Xでフォローとリポストを条件にする企画と、Instagramで写真投稿を募集する企画では、必要な機能が違います。

そのため、まず自社で利用するSNSと応募方法を決め、それに対応しているサービスを候補にしましょう。

次に、応募データの取得、抽選、不正対策、当選連絡、結果の集計まで対応できるかを確認します。

特に注意したいのは、対応SNSに名前が載っていても、すべての応募方法を利用できるとは限らないことです。

たとえば、Instagramに対応していても、コメント応募とハッシュタグ投稿では、利用できる機能が異なる場合があります。

また、応募者データの保存期間や、表計算ソフトで利用できる形式での出力、ほかのサービスとの連携が必要なら、その対応状況も比較しておきましょう。

料金体系については、月額制とキャンペーン1回ごとの契約という違いがあります。

たとえば、コムニコの「ATELU」では、月額プランと1回だけ利用するショットプランが案内されています。

一方で、スマートシェアの「OWNLY」は、月額定額でキャンペーンの実施回数に上限を設けない料金体系を案内しています。

ただし、OWNLYの具体的な契約金額は見積もりによるため、実施内容に合った費用を確認する必要があります。

こうした違いを踏まえ、主な比較項目を整理すると次のとおりです。

比較項目確認する内容判断のポイント
対応SNSX・Instagram・LINEなど実施するSNSに対応しているか
応募方法フォロー、コメント、投稿、抽選など企画に必要な応募方式を使えるか
運営機能応募収集、抽選、不正対策、当選連絡手作業をどこまで減らせるか
データ管理保存期間、出力、外部サービスとの連携社内で必要なデータを扱えるか
料金体系初期費用、月額、1回ごとの料金、追加費用総額が予算に合うか
利用条件最低契約期間、応募件数、実施回数無駄な契約や追加料金が発生しないか
サポート導入支援、操作説明、問い合わせ対応担当者だけで運営できるか

ツールを選ぶときは、利用期間と実施回数の組み合わせも重要です。

年に1回だけキャンペーンを行うなら、1回ごとに契約できるサービスが候補になります。

反対に、毎月のように企画を実施する企業なら、定額制で繰り返し使えるサービスのほうが予算を管理しやすいでしょう。

ただし、月額料金が安く見えても、最低契約期間が長ければ総額は大きくなります。

たとえば、月額5万円のサービスを6か月契約するなら、月額料金だけで30万円です。

さらに初期費用や追加サービスがあれば、その分も予算に含める必要があります。

また、キャンペーンを担当する人が少ない企業では、操作説明や問い合わせ対応などのサポートも大切です。

ツールを導入しても設定や抽選を自社で行う必要があるため、担当者が使いこなせるかも確認しましょう。

SNSキャンペーンツールは、必要な機能を確認したうえで、契約期間全体の費用と自社の作業負担を比較して選ぶことが重要です。

候補を2〜3社に絞り、同じ応募方式・応募規模・実施期間で見積もりを取ると、自社に合ったサービスを判断しやすくなります。

SNSキャンペーンの代行会社と事務局へ依頼できる業務

<代行会社・事務局へ依頼できる主な業務>

  • 代行会社には企画立案・告知画像制作・広告運用・効果分析などを依頼できる
  • キャンペーン事務局には応募確認・問い合わせ対応・抽選・当選連絡・景品発送などを依頼できる
  • 事務局支援には15万円からの料金例があり、業務内容によって費用が変わる
  • 企画の承認や商品情報の提供などは、自社で担当する範囲を決めておくことが大切

SNSキャンペーンの代行会社には企画や制作を含む幅広い業務を任せられ、事務局には応募受付から当選者対応までの運営作業を中心に依頼できます。

自社にSNSの担当者がいても、キャンペーンの準備から終了後の対応まで、すべてをこなすのは大変ですよね。

特に、応募者が多い企画では、応募条件の確認や問い合わせ、当選者への連絡などに時間がかかります。

こうした作業を外部へ任せることで、自社の担当者は商品企画やお客様への情報発信に集中しやすくなります。

ただし、SNSキャンペーンの代行会社と事務局では、主に担当する業務が異なります。

SNSキャンペーンの代行会社に依頼できる業務

代行会社には、SNSキャンペーンの企画から告知、運営、成果の分析まで、まとめて依頼できるサービスがあります。

たとえば、フォロワーを増やしたい企業なら、目的に合った応募方法の提案や、参加したくなる告知画像の制作を任せることが考えられます。

また、キャンペーンの認知を広げるために、SNS広告の配信を代行してもらう方法もあります。

応募規約の原案作成やキャンペーン終了後の結果分析まで対応できる会社もありますが、契約内容によって依頼できる範囲は異なります。

法律に関する確認については、代行会社がどこまで対応し、最終的に誰が確認するのかを決めておくことが大切です。

企画の経験が少ない企業や、社内で制作・広告運用まで対応できない場合に向いています。

SNSキャンペーン事務局に依頼できる業務

SNSキャンペーン事務局は、キャンペーン実施中から終了後までの細かな運営業務を担当する役割です。

たとえば、応募内容の確認、問い合わせ対応、抽選、当選者への連絡、景品の手配や発送などを依頼できます。

アディッシュプラスの公式サイトでは、キャンペーン中の問い合わせ対応から、応募条件の確認、抽選、当選連絡、景品発送、個人情報の破棄までの事務局業務が紹介されています。

料金例として、Xのフォロー&リポストキャンペーンでは15万円から、利用者の投稿を確認する業務を含むXのキャンペーンでは30万円からのプランが掲載されています。

ただし、景品代や発送費は別になっており、広告運用などにも追加費用が必要です。

事務局の費用は、応募者の人数だけでなく、問い合わせの件数や対応期間、当選者数、発送件数などによって変わります。

たとえば、応募者が多くても問い合わせが少ない企画と、個別の確認が必要な応募が多い企画では、担当者の作業量が違います。

代行会社と事務局の役割を整理すると、次のとおりです。

業務代行会社キャンペーン事務局
企画立案主に対応企画支援を行う場合がある
告知画像・動画制作主に対応対応するサービスもある
広告運用対応する会社がある通常は別途確認
応募確認・問い合わせ委託範囲による主な担当業務
抽選・当選連絡委託範囲による主な担当業務
景品手配・発送対応する会社がある主な担当業務
効果分析主に対応運営結果を報告する場合がある

なお、代行会社が事務局業務まで一括対応することもあるため、会社名やサービス名だけで依頼範囲を判断しないようにしましょう。

自社と代行会社の役割分担を決める

外部に依頼する場合でも、すべての判断を任せるのではなく、自社で担当する業務を明確にしておく必要があります。

たとえば、商品情報やブランドの資料を提供し、企画内容や告知画像を最終承認するのは自社の担当者が行う形です。

一方で、応募データの整理や抽選、当選者への連絡など、作業量が多くなりやすい部分は外注する方法があります。

また、問い合わせへの対応時間や、担当者だけでは判断できない問題が発生したときの連絡先も確認しておきましょう。

個人情報を扱う場合は、保存方法や閲覧できる担当者、キャンペーン終了後の削除方法まで確認することが大切です。

代行会社を比較するときは、過去に同じSNSや応募方法のキャンペーンを運営した実績があるか、必要な人数で対応できるか、問い合わせや問題発生時の報告体制があるかも見ておきましょう。

SNSキャンペーンの代行先を選ぶときは、料金だけでなく、どの業務まで任せられるか、自社に残る作業は何かを確認することが重要です。

企画から相談したいなら代行会社、応募確認や抽選などの運営負担を減らしたいなら事務局を中心に比較すると、自社に合った依頼先を見つけやすくなります。

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SNSキャンペーンの景品表示法と注意事項|規約違反を防ぐポイント

・この章の要点まとめ

  • SNSキャンペーンの景品表示法では、一般懸賞・共同懸賞・総付景品で上限額が異なり、取引に付随しないオープン懸賞には景品の金額制限がない
  • 応募規約には、応募資格・期間・抽選方法・当選連絡・無効になる条件を明記し、なりすまし対策も行う
  • Instagramのキャンペーンは一律に禁止されていないが、InstagramやXなど各SNSの規約・禁止事項と広告表示のルールを守る必要がある
  • 応募者の個人情報は利用目的・保管期間・削除方法を明確にし、投稿写真や文章の著作権・肖像権にも注意する

SNSキャンペーンを実施するとき、「景品表示法でプレゼントの金額に制限はあるの?」「Instagramのキャンペーンは禁止されていないの?」と不安になりますよね。

ただ、景品の金額だけでなく、応募規約や抽選方法、各SNSの禁止事項、個人情報の扱いなど、確認すべきことが多くて迷うものです。

そこでこの章では、SNSキャンペーンで守るべき景品表示法のルールや応募規約の決め方、Instagramなどの禁止事項、個人情報・著作権に関する注意点をわかりやすく解説します。

・この章を読んでわかること

SNSキャンペーンの景品表示法で確認すべき景品の上限

<SNSキャンペーンの景品表示法で押さえるポイント>

  • 一般懸賞は、取引価額5,000円未満なら景品の最高額が取引価額の20倍、5,000円以上なら10万円
  • 共同懸賞は、景品の最高額が30万円、景品総額は対象となる売上予定総額の3%以内
  • 総付景品は、取引価額1,000円未満なら200円、1,000円以上なら取引価額の20%が上限
  • 取引に付随しないオープン懸賞には、景品表示法による景品の最高額・総額の制限がない

SNSキャンペーンの景品表示法では、商品購入や来店などの条件と、景品の渡し方によって、適用される金額の上限が変わります。

プレゼントキャンペーンだからといって、すべての企画に同じ景品上限が適用されるわけではありません。

消費者庁では、取引に付随して景品を提供する企画を、一般懸賞・共同懸賞・総付景品などに分けています。

それぞれの違いを整理すると、次のとおりです。

企画の種類景品の最高額景品総額の上限
一般懸賞取引価額5,000円未満は20倍、5,000円以上は10万円対象となる売上予定総額の2%
共同懸賞30万円対象となる売上予定総額の3%
総付景品取引価額1,000円未満は200円、1,000円以上は20%景品総額の規制なし
オープン懸賞景品表示法による上限なし景品表示法による上限なし

なお、この表は景品表示法の一般的なルールをまとめたものです。

業種によっては別の景品規制があるため、実施する事業に特別なルールがないかも確認する必要があります。

一般懸賞は取引価額と景品総額の両方を確認する

一般懸賞は、商品購入などの取引に付随して、抽選などで当選者を決めるキャンペーンです。

たとえば、1,000円の商品を購入した人を対象に、SNSから応募を受け付けてプレゼントを抽選する企画が考えられます。

この場合、景品1つの最高額は1,000円の20倍となる2万円です。

ただし、景品1つの金額だけでなく、キャンペーンで提供する景品の総額を対象商品の売上予定総額の2%以内に収める必要があります。

たとえば、対象商品の売上予定総額が100万円なら、景品総額の上限は2万円です。

景品1つの最高額と、すべての景品を合計した金額の両方を満たさなければなりません。

また、購入不要でも、お店への来店を条件に抽選を行う場合は、一般懸賞の規制が適用されます。

この場合の取引価額は原則100円のため、景品1つの最高額は2,000円です。

ただし、お店で通常行われる取引の最低額が100円を超える場合には、その金額を基準にできることがあります。

景品総額についても、キャンペーン期間中の店舗の売上予定総額の2%以内に収める必要があります。

つまり、「購入不要」と書いてあっても、来店を条件にする抽選では景品の上限を確認する必要があります。

共同懸賞は複数事業者が共同で行う企画

共同懸賞は、商店街など複数の事業者が共同で行う懸賞のうち、景品表示法で定める条件を満たすものです。

景品の最高額は30万円で、景品総額は対象となる売上予定総額の3%以内となります。

ただし、複数の企業が協力してSNSキャンペーンを行えば、自動的に共同懸賞になるわけではありません。

実施する事業者の関係や企画内容など、共同懸賞として認められる条件を満たす必要があります。

総付景品は抽選なしでプレゼントする場合のルール

総付景品は、購入者や来店者にもれなくプレゼントを渡す企画などに適用されるものです。

たとえば、2,000円の商品を購入した人全員におまけを渡す場合、景品の最高額は2,000円の20%となる400円です。

一方で、取引価額が1,000円未満なら、景品の最高額は200円になります。

また、商品を買わなくても、来店した人全員に景品を渡す場合は、取引価額を原則100円として考えます。

この場合の景品上限は原則200円ですが、お店で通常行われる取引の最低額によって判断が変わることもあります。

なお、総付景品には一般懸賞のような景品総額の規制はありません。

ただし、来店者全員に景品を配る企画でも、景品の価額に差があり、何がもらえるかをくじで決める場合は一般懸賞になります。

景品を渡す人数だけでなく、景品の種類をどのように決めるかも確認しておきましょう。

オープン懸賞は購入条件のないSNSキャンペーンで確認する

オープン懸賞は、商品購入などの取引に付随せず、広く応募できる懸賞です。

たとえば、商品の購入や来店を条件にせず、SNSの公式アカウントをフォローして応募する企画が考えられます。

取引に付随しないオープン懸賞には、景品表示法による景品の最高額や総額の制限はありません。

ただし、購入を条件にしていなくても、商品の購入者を主な対象にしていたり、商品を買うことで当選しやすくなったりする企画では、取引に付随する懸賞と判断されることがあります。

また、来店が応募条件になっている場合も、購入不要だから必ずオープン懸賞になるとは限りません。

SNSキャンペーンの景品上限を判断するときは、「購入が必要か」だけでなく、来店条件や当選確率の違いも含め、取引との関係を確認することが重要です。

特に、購入者限定の企画や複数店舗が共同で行う企画、高額景品を用意する企画では、景品の手配前に消費者庁の公式情報を確認し、判断が難しい場合は法律の専門家に相談すると安心です。

SNSキャンペーンの応募規約と抽選方法を決める

<応募規約と抽選方法を決める流れ>

  1. 応募資格と応募期間を決める
  2. 応募方法と無効になる条件を整理する
  3. 抽選方法と当選人数を決める
  4. 当選連絡と景品受け取りの条件を明記する
  5. 応募規約を公開してからキャンペーンを開始する

SNSキャンペーンの応募規約では、誰が・いつまでに・どのように応募でき、当選者をどう決めるのかを事前にはっきりさせることが大切です。

応募条件があいまいなまま始めると、参加者との間で認識の違いが生まれ、問い合わせやトラブルにつながります。

まず、応募資格には年齢や居住地域、応募できるアカウントの条件などを記載します。

たとえば、日本国内に住んでいる人だけを対象にするなら、その条件を明確にしておきましょう。

応募期間は、開始日と終了日だけでなく、締め切り時刻まで記載するとわかりやすくなります。

次に、応募方法として、公式アカウントのフォロー、指定投稿へのコメント、ハッシュタグ付きの投稿など、参加者が実際に行う操作を説明します。

また、非公開アカウントからの投稿や、締め切り後の応募を受け付けるかどうかも決めておく必要があります。

特に重要なのが、応募が無効になる条件を事前に示しておくことです。

複数アカウントを使った不正応募や、応募条件を満たしていない投稿などを、どのように扱うか整理しましょう。

抽選方法については、応募条件を満たした人の中から無作為に選ぶ方法や、投稿内容を審査して受賞者を決める方法などがあります。

無作為抽選と審査方式では選び方が違うため、応募開始前に方式を決め、参加者にわかるように記載することが大切です。

審査方式なら、写真のテーマとの一致や独自性など、どのような基準で選ぶのかも説明すると安心です。

応募規約に記載したい主な項目をまとめると、次のようになります。

項目記載する内容
応募資格年齢、居住地域、対象アカウントなど
応募期間開始日時と締め切り日時
応募方法フォロー、コメント、投稿などの条件
無効となる条件不正応募、条件未達成、締め切り後の応募など
当選人数・景品当選者数、景品の内容、数量
抽選・審査方法無作為抽選か、審査による選考か
当選連絡連絡方法、連絡予定時期、返信期限
景品の受け取り発送対象地域、発送予定時期、受け取り条件
問い合わせ問い合わせ先と受付方法

当選連絡では、公式アカウントからダイレクトメッセージを送るのか、メールで連絡するのかを決めます。

また、当選者が返信する期限や、期限までに返事がなかった場合の対応も記載しておきましょう。

たとえば、当選連絡から7日以内に返信が必要と決めたなら、規約にも同じ期限を記載します。

景品を発送する場合は、発送先を日本国内に限定するか、発送時期はいつになるかも説明しておくと安心です。

さらに、SNSキャンペーンでは、当選連絡を装った偽アカウントへの注意喚起も欠かせません。

公式アカウントの正確なユーザー名を案内し、偽の当選通知や不審なリンクに注意するよう伝えましょう。

景品の受け取りを理由に、クレジットカード番号や不必要な支払いを求めることはないと案内する方法もあります。

応募規約はキャンペーン開始後に条件を変更しなくて済むよう、抽選・当選連絡・景品の受け取りまで確認してから公開することが重要です。

応募者が迷わず参加できる内容に整えておくことで、運営する担当者も問い合わせや当選者への対応を進めやすくなります。

Instagramなど各SNSの規約・禁止事項を確認する

<各SNSでキャンペーンを行う際の注意点>

  • Instagramのキャンペーンは全面的に禁止されているわけではない
  • Instagramでは不正確なタグ付けや公式企画と誤解される表示を避ける
  • Xでは複数アカウントでの応募や同じ投稿の繰り返しを促さない
  • LINEなどでも利用する機能やサービスに対応する規約を確認する
  • 企業が依頼した広告投稿は、広告であることをわかりやすく表示する

Instagramのキャンペーンは一律に禁止されているわけではなく、利用規約やキャンペーンに関するルールを守って実施することが大切です。

ただし、InstagramをはじめとするSNSには、それぞれ独自の利用規約や禁止事項があります。

あるSNSで実施できる企画でも、別のSNSでは同じ応募方法を利用できるとは限りません。

特に、フォローや投稿を応募条件にする場合は、参加者に不適切な操作を求めていないか確認しましょう。

Instagramのキャンペーンは禁止されている?

Instagramでは、企業が独自にプレゼント企画や写真投稿キャンペーンを実施すること自体が、一律に禁止されているわけではありません。

ただし、キャンペーンを主催する企業は、参加条件や応募方法を明確にし、実施する地域の法律を守る必要があります。

Instagramのキャンペーンに関する公開ガイドラインでは、不正確なタグ付けを促さないことや、Instagramが企画を後援・運営していると誤解させないことなどが運営上の重要な注意点として示されています。

たとえば、写真に写っていない人をタグ付けするよう求める企画は避けなければなりません。

また、企業独自のプレゼント企画をInstagram公式のキャンペーンであるかのように案内することも避けましょう。

Metaの公式ブランドガイドラインでも、Instagramとの提携や後援、推奨を受けているような表現を避けることが求められています。

キャンペーンに関するガイドラインでは、参加者によるInstagramへの免責と、Instagramが企画に関係していないことを示す説明も求められています。

ただし、今回の確認では、Instagramのキャンペーン固有の公式ルールについて、最新版の全文を直接確認できていません。

そのため、実施時にはInstagramの公式ヘルプセンターで最新の条件を確認し、応募規約に必要な説明を反映することが大切です。

なお、公式アカウントのフォローやコメントを条件にする企画が、すべて一律に禁止されているわけではありません。

ただし、過度な操作や不自然な投稿を促す企画は避け、最新の利用規約に沿った応募方法を選びましょう。

Xのキャンペーンで禁止事項を確認する

Xでは、公式アカウントのフォローやリポスト、ハッシュタグ付きの投稿を使ったキャンペーンが行われています。

ただし、Xの公式ガイドラインでは、複数アカウントを作成して応募する行為や、同じ内容の投稿を繰り返す行為を促さないよう求めています。

たとえば、「何度もリポストした人ほど当選しやすくなる」といった企画は避ける必要があります。

また、参加者が複数のアカウントを使って応募した場合は、当選対象から除外することを応募規約に記載するよう案内されています。

さらに、キャンペーンと関係のないハッシュタグを付けるよう促すことも避けましょう。

Xでは、同じ内容の投稿を繰り返すと、検索結果に表示されにくくなることもあります。

参加者がルールに違反しないよう、投稿回数や応募方法を事前にわかりやすく決めておくことが大切です。

LINEなどのキャンペーンで確認すること

LINE公式アカウントを使ったキャンペーンでは、友だち追加やメッセージ配信、クーポンなどを活用できます。

また、抽選機能を備えた外部サービスを組み合わせて、プレゼント企画を実施する方法もあります。

ただし、LINE公式アカウント自体の機能と、外部サービスが提供する機能は区別して確認する必要があります。

さらに、LINE公式アカウントの利用規約や関連するガイドラインに加え、業種や取り扱う商品に関する制限も確認しましょう。

複数のSNSで同時にキャンペーンを行う場合は、それぞれのサービスに合った応募方法を用意することが大切です。

広告表示やステルスマーケティングにも注意する

SNSキャンペーンでは、各SNSの規約だけでなく、広告であることを隠さないようにすることも重要です。

消費者庁は、2023年10月1日から、広告であるにもかかわらず広告だとわからない表示を景品表示法で規制しています。

たとえば、企業が影響力のある投稿者に商品を紹介するよう依頼し、その投稿内容の決定に関与している場合は、広告であることがわかるようにする必要があります。

広告であることを明確にする方法として、「広告」「PR」「プロモーション」などの表記があります。

ただし、文字が小さすぎたり、ほかの文章に埋もれたりすると、広告だと伝わらないことがあります。

一方で、利用者が企業から依頼されず、自分の意思で投稿した感想まで、一律に広告として扱われるわけではありません。

SNSキャンペーンでは、各SNSの禁止事項だけでなく、参加者に不自然な投稿を促していないか、広告であることを隠していないかも確認しましょう。

特にInstagramやXでは、利用規約やキャンペーンの運営ルールを事前に確認し、参加者が安心して応募できる企画に整えることが大切です。

個人情報・著作権・投稿利用の注意事項

<個人情報・著作権に関する主な注意事項>

  • 個人情報は利用目的を明確にし、必要な範囲だけ取得する
  • 応募者情報の保管期間・管理方法・削除方法を決めておく
  • 事務局へ個人情報の管理を委託する場合も、主催企業が委託先を適切に監督する
  • 応募された写真や文章を無断で広告や公式サイトへ転載しない
  • 人物が写った写真は肖像権にも配慮し、投稿の利用条件を明確にする

SNSキャンペーンでは、応募者の個人情報を安全に管理することと、投稿された写真や文章を許可なく利用しないことが重要です。

プレゼント企画では、当選者へ景品を発送するために、名前や住所、電話番号などを取得することがあります。

また、写真投稿キャンペーンでは、応募者が撮影した写真や文章を企業の公式アカウントで紹介したい場合もあるでしょう。

こうした情報や作品は、企業が自由に使ってよいものではありません。

個人情報は取得目的を明確にして管理する

個人情報保護法では、個人情報を取り扱う際に利用目的をできる限り具体的に決め、原則として本人に通知または公表することが求められています。

また、応募フォームなどで本人から直接書面や電子的な方法で個人情報を取得する場合は、原則として取得前に利用目的を明示する必要があります。

たとえば、景品発送のために住所を集めるなら、「当選者への景品発送のために使用します」と説明するとわかりやすくなります。

一方で、景品発送のために取得した個人情報を、そのまま別の商品案内や営業活動に使ってよいわけではありません。

別の目的にも利用したい場合は、利用目的の範囲や必要な同意について事前に確認する必要があります。

また、応募者全員の住所を集める必要がなければ、当選者が決まってから発送先を確認する方法も考えられます。

必要以上に個人情報を集めないことも、安全な運営につながります。

保管期間と削除方法を決めておく

取得した個人情報は、キャンペーン終了後も無期限に保存してよいものではありません。

個人情報保護法では、個人データを利用する必要がなくなった場合、遅滞なく消去するよう努めることが定められています。

そのため、応募者情報や当選者情報をいつまで保管し、誰が削除するのかを決めておくことが大切です。

たとえば、景品発送や問い合わせ対応が完了した後に、必要な確認を済ませて応募データを削除する運用が考えられます。

ただし、法令への対応やトラブルの確認などで保管が必要な情報については、その目的に応じて保存期間を判断します。

データを保存する際は、担当者以外が閲覧できないようにし、共有する相手や保存先も限定しましょう。

事務局へ委託する場合も個人情報の管理責任を確認する

SNSキャンペーンの応募受付や景品発送を外部の事務局へ委託する場合は、個人情報をどのように扱うか確認しておきましょう。

個人情報保護法では、個人データの取り扱いを委託する企業にも、委託先を適切に監督することが求められています。

そのため、外部へ任せたからといって、主催企業が個人情報の管理について何も確認しなくてよいわけではありません。

委託先と契約する際は、次の内容を確認しておくと安心です。

  • 個人情報を保存する場所と管理方法
  • 情報を閲覧・利用できる担当者の範囲
  • 情報漏えいなどが発生した場合の連絡方法
  • キャンペーン終了後のデータ削除・返却方法
  • 別の会社へ業務を再委託する場合の条件

応募者情報を複数の会社で扱う場合は、情報の受け渡し方法や、最終的に誰が削除を確認するのかも決めておきましょう。

投稿写真や文章の著作権・肖像権に注意する

SNSキャンペーンで応募された写真や文章には、著作権が関係することがあります。

著作権は、創作された写真や文章などを保護する権利で、企業のキャンペーンに応募されたからといって、自動的に企業へ移るわけではありません。

たとえば、応募者が投稿した料理の写真を、企業の公式サイトや広告画像へ掲載したい場合は、その利用について必要な許可を得ることが大切です。

また、写真に人物が写っている場合は、撮影者の著作権だけでなく、写っている人の肖像権やプライバシーにも配慮する必要があります。

特に、応募者以外の友人や家族が写っている写真では、その人たちの了承が得られているか確認しましょう。

さらに、音楽やイラスト、キャラクターなど、第三者が権利を持つ作品が含まれている投稿にも注意が必要です。

応募者が投稿した作品でも、第三者の権利を侵害していないとは限りません。

応募投稿を企業が利用する場合は条件を明確にする

写真投稿キャンペーンでは、応募された作品を公式アカウントで紹介したり、後から広告や公式サイトに掲載したりすることがあります。

そのため、応募規約には、企業が投稿をどのような目的で利用するのかを記載しておくことが大切です。

たとえば、公式アカウントでの紹介だけなのか、広告や公式サイトにも掲載するのかでは、利用する範囲が異なります。

また、写真の一部を切り取ったり、文字を加えたりする場合は、そのような編集を行うことも含めて利用条件を整理しましょう。

投稿を利用する期間や掲載先、応募者の名前やアカウント名を表示するかどうかも、あらかじめ決めておくと安心です。

なお、応募規約に利用条件を書くだけで、写真に写った第三者やほかの著作権者の権利まで自由に扱えるわけではありません。

必要な許可が得られているかを確認したうえで、投稿を利用することが重要です。

SNSキャンペーンでは、応募者の情報を必要な範囲で安全に扱い、投稿された作品を使う際は著作権・肖像権と利用条件を確認することが大切です。

個人情報の管理方法と投稿作品の利用範囲を事前に決めておけば、参加者も安心して応募しやすくなり、企業側もトラブルを防ぎながら運営できます。

☆SNS集客で失敗を減らすには、お店や商品・サービスと相性の良いマイクロインフルエンサーを選ぶことが大切です。

ここまで見てきたように、SNS集客には広告出稿や運用代行など、さまざまな方法があります。

なかでも、費用を抑えながらお店や商品・サービスを知ってもらう方法として、マイクロインフルエンサーを活用したPRがあります。

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この記事を書いた人

SNS広告・SNS運用・企業SNS・運用代行に関する情報を、分かりやすく整理してお届けします。

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